
おはようございます。
午前10時、ある出版企画についてのミーティング。著者S氏、編集者K氏、僕の3名。順調に執筆が進められている。午後1時からスロウの商品撮影。前半は切り抜き、後半はイメージカット。ほどよいカット数だった。すぐさま写真セレクト。編集者にデータを送る。5時、藤丸に立ち寄ってある商品を購入してから同友会事務所へ。5時半、四役会。6時、幹事会。8時終了。
我が社が電子書籍を発行してから10年たちました
5月2日から書き進めてきた「新版・SDGs経営」が「7-6」までたどり着きました。僕は一冊の本を書くのに「7章+7小見出し」を基本としていますから、次がラストということになる。ただし、2章分抜けがあって、ここは共著者の章(もしかしたら2~3章分あるかもしれない)と企業の事例紹介を考えています。全体で8~9章に落ち着きそうな気配。たぶん240ページ前後の本になるでしょう。
昨日の出版ミーティングでも話したのですが、これから出す書籍は基本的に「紙の本+電子書籍」で考えるべきだろうな……。文章主体の本なら技術的に難しいことはない。インデザインではなく、一太郎からePub形式に変換してもよい。このほうが簡単かな? 一太郎はもう30年近く使ってきました。今では「物書きのためのワープロソフト」というべき機能が充実していますね。
新型コロナウイルスの影響により、電子書籍需要が伸びるという話があります。本当にそうなのでしょうか? 電子書籍に限らず、紙の本も売れるようになってほしいものです。特に落ち込んでいる雑誌の読者が戻ってくれることを願っています。
電子書籍元年と言われたのは2010年頃だったと記憶しています。この年、我が社はKindleから電子書籍「オソツベツ原野の廃屋から」(英語版)を出版。アップルがiPadを発売した年でもありました。Kindleストア日本版が始まったのは2012年。一気に電子書籍が普及することになるのかと思いましたが、日本人には紙のほうが合っているためか、一般の書籍ではなかなか普及しない。コミックのみ市場が拡大することとなりました。
端末の問題が大きいのではないかと僕は考えています。コミックはスマホで読まれているはず。文字主体の書籍をスマホで一冊読み続けると、間違いなく眼精疲労に悩まされることになる。透過光は目に悪い。eインクの端末でなければ、電子書籍は読みにくい。
2009年か2010年に電子書籍リーダーKindle(日本語非対応)を購入し、その後はKoboを買って電子書籍を読むようになったのですが、当時の端末はちょっと読みにくいものでした。反応が遅いというのが一番の難点。2つ目の問題は画面が小さいこと。最新の機種はどんな感じなのでしょう?
反応のスピードはわかりませんが、WEBサイトで調べた限りでは画面は一番大きいもので8インチ。まだ小さいな……。画面の大きさは新書くらい。もう一歩といったところでしょうか。
実は今、僕は毎日eインクのモニターを使っています。これは電子書籍端末ではなく、パソコンに繋げて使うeインクモニター。白黒なのでワープロソフト(一太郎)以外で使うことはありません。しかし、原稿を書き続けていても眼精疲労に悩まされることがなくなりました。たぶん読書にも向いているはず。13インチ。これなら見開きでも読める。本はやはり「開いて読みたい」もの。そんなニーズを考えると、電子書籍端末の大型化が望まれますね。
高齢化が進んでいくと「大きな文字」と「音声」に対するニーズが増えていくはずです。電子書籍は好きな文字サイズに変えられますから、高齢者ほど電子書籍に向いているといって差し支えありません。使いやすいとは言えませんが、読み上げ機能も使用可能。目が疲れたときには耳で読書を続けることができるのです。
紙の本には紙のよさがあるので、これからは棲み分けが進んでいくことになるでしょう。