高原淳写真的業務日誌 > 活動記録 > 活動記録40 オンラインチャレンジ8

活動記録40 オンラインチャレンジ8

活動記録40 オンラインチャレンジ8

おはようございます。
 「北海道 来たるべき未来を見つめて」の原稿に取りかかる。最初にすべきことはテープ起こし(もちろんテープではないが)。僕の場合、ノートをとる能力が欠如しているため(正確に言うと「手書きで記録する能力」)、ICレコーダーの音声だけが頼り。パソコンで再生し、スマホから音声入力してテキスト化する。客観的に見ると奇異な光景に違いない。この作業は案外エネルギーを使う。別な仕事と交代しながら進めていく。午後1時半、11年目の応募者と面接。これで2021年春の採用試験・面接(一次)が終了した。これから検討することとなる。7時、経営指針研究会Aグループ第3講。ZOOMで参加する。

オンラインと現場主義

スロウ編集部は64号(7月25日発行)の制作が佳境に入っていると思われます。ずっと自宅で仕事をしているため、会社の編集部がどんな状態かはわかりません。たぶん、入稿に追われる編集者と制作に追われるデザイナーがせめぎ合っているに違いありません。
 僕は余裕の展開……とゆったり構えていたのですが、まったくそんなことはないと思い知らされました。急遽取材予定を入れたため、1本だけ入稿がギリギリになることが判明。やはりいつものパターンになるのでしょうか?
 スロウは創刊以来、ずっと現場主義を貫いてきました。今もその考えは変わっていません。しかし、新型コロナウイルスの影響により、直接取材に行くことができない状態が3月から続いています。今は場所によってはOKとしていますが、一番大きな影響を受けたのが64号の取材活動でした。ですから、いつもとは趣向を変えた特集テーマとなっています。
 さすがに、スロウではオンライン取材というわけにはいきません。現場主義は曲げられませんから。3月から今日まで、思い通りに取材できないという不自由感を味わいながら、僕は30数年前の電話取材を思い出していました。
 1986年、旅行関係の雑誌・書籍を制作する会社に勤めていた時期がありました。半年間だけ在籍し、僕は「会社員には向いていない」と思い知ったのですが、そこではオンライン的な取材が行われていました。たぶん、当時の編集プロダクションはどこも同じようなやり方で記事をつくっていたのではないかと思います。
 メインで使用するのは電話とFAX。まず、取材先に電話をして企画を説明し、それからアンケート用紙のようなFAXを送る。それを返信してもらってから、再び電話で取材をする。必要に応じて、郵便で写真やパンフレットを送ってもらう。そして、さも「現場で取材したかのような気持ちになって」原稿を書く。取材費が出ない仕事の場合、この手法もやむを得ないわけですが、望ましいとは言えませんね。
 雑誌の取材活動にオンラインや電話取材は好ましいものではありません。オンラインでできることはオンラインで。基本的に僕はそう考えていますが、取材活動だけは例外扱いにすべきでしょう。直接見る、直接聞く、直接体験する。そうしないと、何か重要なものが欠落してしまう……。これは取材に携わる人なら誰もが知っていること。ですから、「ラクしたい」という安易な気持ちに流されず、直接現場に訪れなければならない。効率性を超えてひと手間かけることを大事にしてきたのがスロウ編集部。
 したがって、取材以外の事柄については、とことんオンラインチャレンジする必要があるのではないか? 僕は勝手にそんな問題意識を持っています。
 僕の理想は取材先で原稿を書いて、そこからオンライン入稿&校正を行うという仕事スタイル。年中取材旅行をしているという状態。頭の中では夢のような日々を思い浮かべることができます。
 ワーケーション(ワークとバケーションを組み合わせた造語)という働き方はこれから広がっていくことになるのでしょうか? 可能なら、社内第1号は僕かな……。他にも手を上げそうな人が2、3人いそうですが。

〒080-0046 北海道帯広市西16条北1丁目25
TEL.0155-34-1281 FAX.0155-34-1287

高原淳写真的業務日誌