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偶然経営仮説11 はじけるタイミング

偶然経営仮説11 はじけるタイミング

おはようございます。
 午前10時半、久しぶりに自宅でリアルミーティング。午後1時10分、S氏とともに池田へ。取材2件。気温はたぶん30度前後。屋内の取材でよかった。マスクしながらの撮影だが、さほど苦にならない。4時頃帰宅。各種事務的作業。意外に細かい仕事がたまっていた。

ポップコーンと人材育成

僕はときどきポップコーンが食べたくなるんです。正確に言うと、ポップコーンをフライパンで作って食べるのが好き。食べるよりも、作るほうが好きと言っても過言ではありません。
 使用するのはフライパン、フタ、ゴマ油、自然塩、トウモロコシの粒。ポップコーン用のトウモロコシは、「粒」「種」「素」「豆」といろいろな呼び方をされていますが、どれが適切なのでしょう? とりあえず、ここでは「粒」にします。
 味付けもいろいろ試しました。結論としてはシンプルな塩味が一番ですね。油はたぶんゴマ油が向いている。あくまでも自分の好みに過ぎませんが。
 フライパンにゴマ油を引いて、トウモロコシの粒を入れ、自然塩を少々まぶす。フタをして加熱。ときどきフライパンを振って、熱が均等に回るようにする。ここからがクライマックスです。
 いったい、どの粒が最初にはじけるのか? ここが重要。したがって、フライパンのフタは透明でなければなりません。僕が使っているフタは一部透明というものなので、最初にはじけたポップコーンを見逃すことがあります。
 トウモロコシの粒がポップコーンになった瞬間。はじけて、フタにぶつかってポコンという音を立てる。そこにポップコーン作りの醍醐味がある。ちょっと大袈裟ですかね。
 最初の「ポコン」から少したって、そこから量産体制に入っていきます。ポコポコはじける楽しい時間です。フタを押さえる右手にその感触が伝わってくる。
 ポップコーンの作り手として一番難しいのは、ずばり「引き際」と言ってよいでしょう。最後の一粒まではじけさせるのはほぼ不可能。ねばりすぎると、最初にほうにはじけたポップコーンが焦げ焦げになってしまう。僕は粘って加熱しすぎて失敗することが多い。せっかく最初にはじけてくれたというのに焦がしてしまって申し訳ない。そんな気持ちになる。
 その一方で、どんなに加熱し続けても頑固にはじけないトウモロコシもいる。人間にもそういうタイプの人がいますね……。はじけようか、はじけまいか迷っている粒もいるに違いありません。さんざん思い悩んでいる間に加熱が終わってしまい、はじけられなかった。そんな残念な粒もあります。はじけるタイミングを逸した粒は、全体の5%くらいかな? 僕はそれを何とか2%くらいに抑えたいと思っています。そんなふうに考えていると、つい焦げ焦げのポップコーンを作ってしまいます。
 昨夜はイレギュラーな日でした。勢いよくはじけている最中に、宅配便が届いてしまったのです。加熱を中断。再加熱してもよいのだろうか? 予想に反して、大丈夫でした。再び勢いよくはじけてひと安心。95%くらいはじけ終わったタイミングで火を止める(本当はIHですが)。ここで僕は一呼吸置きます。止めたあとはじけることがあるからです。もう大丈夫だろう。数秒後、皿に移そうとフタを開けた瞬間、勢いよくはじけて4粒をまきぞえにしながら床に落下。そんなポップコーンもいる。
 ポップコーンを作りながら考えるのは、最初にはじける粒ははじけやすい粒だったのだろうかということ。それても、フライパンとの接着面積や油、塩との絡み具合によって決まるのだろうか。
 人間の場合、はじけやすい人、はじけにくい人、妙なタイミングではじける人など、さまざまなタイプがあります。どんなタイプの人物になるのかは成長してみなければわかりません。僕はポップコーンを作りながら、人材育成についていつも考えています。しかし、ポップコーンのよりも人間のほうが複雑にできていますね。当たり前ですが……。 

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