
おはようございます。
午前10時、自宅でミーティング。昼は北海道印刷工業組合十勝支部理事会。1時15分帰宅。スロウ64号関連最後の仕事が残っていた。手書きで書いてA氏に送る。3時、ZOOMで社内セミナーが行われた。講師はT氏。大勢の社員が参加していた。非常にわかりやすい内容。技術系のセミナーだが、これほどポイントがわかりやすいとは。伝える技術がすごいと思った。
6時50分、とかち館へ。7時、中小企業家同友会とかち支部7月例会。リアル開催は2月以来5ヵ月ぶりとなる。正確に言うと、会場の定員は30名。他の参加者はZOOM。申込者は100名を超えていた。講師は(株)大野ファーム代表取締役、大野泰裕氏。とかち支部副支部長でもある。「私はこうして『生産者』から『経営者』になった ~健康な人づくり、土づくり、牛づくりを目指して~」というテーマ。ZOOMにはZOOMのよさがあるが、やはりリアルに集まっての例会はよいものだ。目の前で話しているというリアル感は何にも代えがたい。講演では、あらゆる業種に通じる普遍的なものを感じた。経営指針(経営方針)の重要性が語られていた。
論理的講演に必要な仕掛け、または伏線
昨日は2つの勉強会に参加したわけですが、どちらについて書こうか……。それぞれ中身の濃い話だったので迷います。個々の中身というよりも、伝え方、表現の仕方について書くことにしましょう。
2人の講師の共通項は、理性的、論理的に話を進めていったところにあります。講義の仕方は人それぞれ個性があってよい。話の展開はめちゃくちゃだが、おもしろくて何かが伝わってくる……という講演もあるものです。昨日はその対極。といっても、中身が濃く、知りたいと思っている情報が詰まっていたので、退屈するようなことはまったくありませんでした。
コンテンツが充実していれば、理性的、論理的なほうが伝わりやすい。僕が先週末から受講しているオンラインセミナーも同じですね。情緒的だったり、ダジャレで笑わそうといったものは一切ない。必要な情報がコンパクトに伝えられています。
論理的に話を進めていき、1時間くらいの中でまとまった情報を聞き手に伝える。これはできる人は最初からできますが、できない人ができるようになるには相応の準備と練習と場数が必要でしょう。昨日の2人はかなりの場数を踏んできたに違いない。話の構成からも話しぶりからも伝わってきます。
そうした安心感があるから、聞き手のほうは「この人の話は信頼できる」と感じながら聴くことができる。ここは非常に重要なポイントですね。
昨日のとかち支部例会では最初のほうでちょっとしたマイクのトラブルがありました。大野氏はまったくどういることなく、淡々と話を進めていきました。何があっても講演の質が変わらない。この安心感は大きいですね。見習いたいものです。
1時間に及ぶ講演やセミナーでは、話の組み立てや伝え方にちょっとした工夫が必要になってきます。単に時系列で話すだけでは単調になりやすい。また、必ずしも時系列を崩せばよいというものでもありません。伝わりやすくするための仕掛け、あるいは聞き手が強い興味を持つような伏線が必要なのだと思います。昨日もそのようなシーンがありました。たとえば、情報を小出しにして「ここは後で述べまずね」といった興味の持たせ方。話の展開上、そうした進め方にせざるを得ない場合もありますが、興味深い内容なら、わざと小出しにするケースもあるものです。このちょっとした構成上の工夫が講演の質を左右することがあります。
僕もここ数年、理性的な話の展開を心がけているのですが、エモーショナルな要素を加えたいという欲求が強い。このため、情報の信憑性が若干不足しているという印象を聞き手に与えているかもしれません。話の中身もさることながら、昨日は「伝え方」について考えさせられました。