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リフレーミング42 セルフトーク

リフレーミング42 セルフトーク

おはようございます。
 朝は商品撮影と料理撮影。土曜日とまったく同じ展開だ。だが、11時頃からパソコンに向かうことができた。昼食休憩をはさんで午後6時頃まで経営計画の核となる部分をまとめていく。4000字くらいの文章になった。このまま経営指針書に記載されることはないだろう。だが、書き記した内容は僕が本心から考えていることだ。

10年後の自分

昨日、朝食前にテレビを見ていたら「セカンドパーソン・セルフトーク」という言葉が出てきました。不安ストレスを解消するために、二人称で自分に語りかける(二人称の独り言)という手法。ミシガン大学の研究によると、スピーチやプレゼンに効果があるとのこと。
 これに似たような手法として「サードパーソン・セルフトーク」もありますね。第三者目線で自分を捉える。こうした手法を日常的に行っている人とそうでない人とでは、思考、言動、行動にずいぶん違いがあるような気がします。
 僕はセカンドでもサードでもないのですが、とにかくセルフトークの多い人間です。ただし、年齢を重ねるにつれ、ずいぶん減ってきている。セルフトークという手法を使わなくても、自分を客観視できるようになってきているのでしょうか? あるいは周囲から不気味に思われるのを避けようとしているだけかもしれません。安心してセルフトークできる場所では、今でもしていますね。
 経営指針(経営理念・10年ビジョン・経営方針・経営計画)の策定にあたって、案外セルフトークが有効なのではなかろうか? 昨日、ふとそのように思いました。特に、10年ビジョン。
 「10年後、どんな会社にしたいんだい?」
 もうひとりの自分が自分に向かって語りかける。そこから、会話がどんどん進んでいく。もうひとりの自分がコーチ役、本来の自分がクライアント役となり、本来の自分の頭の中にあるイメージや思考が次第に引き出されていく。この手法を効果的に使えば、ビジョンも方針も計画も無理なく形になっていきそうな気がします。自分にとって「もうひとりの自分」は安心して自分をさらけ出すことのできる話し相手。これ以上のコーチは他に見当たらないでしょう。
 10年ビジョンに関しては、10年後の自分が話し相手であることが望ましい。そうすると、「10年後の我が社はどんなふうになっているんだい?」と気軽に質問することができる。相手は「10年後の自分」ですから、「今」の我が社について知っていることをすべて話してくれる。
 昨日のセルフトークでは、10年後の事業のこと、組織のこと、職場環境のことなどを語ってくれました。それらを文章にまとめたら4000字程度になったというわけです。聞き忘れたのは、自分の10年後の働き方や生活面はどのようになっているのかということ。ここは次回の会話の楽しみとして残しておくことにします。
 このようなちょっと長めのセルフトーク(セルフインタビューと言うべきか?)をするには、ちょっとしたコツが必要かもしれません。
 「本当に知りたいという気持ち」を持っていること。それが第一ですね。次に、「ひとりきりになれる環境」。よく「経営理念は山の中で、ビジョンは海を見ながら描く」と言われます。静かな環境に身を置かないと「もうひとりの自分」は会話に乗ってくれない。プレゼン前など、数秒間自分を励ましてくれる程度でしょう(それでも効果大といえますが)。
 もうひとつは「自分の受け入れ態勢」でしょう。本当にそんなことが実現できるのか? そういった疑惑の目で「もうひとりの自分」を見てしまうと、相手(もうひとりの自分)は心を閉ざしてしまいます。素直に、ありのままの自分を受け入れる。それは今の自分に対しても、将来の自分に対しても、同じ姿勢で臨むべきでしょう。

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