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学習記録16 読書生活のこれから

学習記録16 読書生活のこれから

おはようございます。
 午前8時45分出発。T氏、インターンシップ生とともに幕別へ。9時半から取材。スロウ次号の特集。動画を回しながら撮影する。大分慣れてきたような気がするが、油断するとスチル写真のほうが手薄になる。会社に立ち寄ってから帰宅。午後は事務的作業と来期経営計画について考える。5時、コア・コンピタンス委員会。6時夕食。7時、帯広経営研究会8月総会。議事は30分で終了。続いて8月例会。講師はザ・本屋さんの高橋智信社長。「読書は国力を高める」というテーマ。講演を聴いて、いろいろ考えるところがあった。同時に、アイデアが浮かんだ。可能性はまだまだあると思った。

雑誌と書籍の関係

残念なことに書店数の減少が止まりません。本屋さんのない町も増えています。高橋氏の話の中にも出てきましたが、コンビニの影響が大きい。さらにアマゾン。しかし、もっと深刻なのは「スマホに費やす時間が増えて、人々の読書時間が減少していること」かもしれません。
 僕の読書ペースも今年は落ちています。これはコロナ禍で出張がほぼなくなったことが大きい。飛行機や列車の中で本を読むという時間がゼロになりました。夜眠る前、仕事の合間に少しずつ読むという程度。あとは、車を運転しながらオーディオブックを聴くくらいでしょう。
 さまざまな要因があって、読書離れが続いている。やはりインターネットの影響が一番大きい。昨夜はそんなことを考えていました。
 インターネットから得られる情報の中身は、どちらかというと雑誌に近いところがあります。このあたりは、WEBサイトをつくる側も心得ていて、気の利いたサイトは雑誌編集経験者が関わっていたりする。出版不況により、出版社からIT会社へ移籍した人も多いのではないでしょうか。
 雑誌売上がコンビニ奪われたという事実はあるものの、雑誌そのものが書籍以上に右肩下がりとなっている。実はここが最大の問題ではないかと僕は考えています。
 雑誌にもいろいろあります。読まずにパラパラとページをめくるだけで読んだ気持ちになるような雑誌も確かにある。けれども、雑誌の中には書籍への入口となるものが少なくありません。写真と文章で興味を深め、もっと知りたいと思うようになり、書籍を購入する。そんな道筋があるはず。僕は大学時代には写真集をよく購入しました。それは写真雑誌で写真家のことを知ったのがきっかけ。学生なのに、数千円の本をよく買っていました。同じように、雑誌を入口に小説やノンフィクションを読むこともありました。雑誌に勢いがなくなると、書籍も少なからぬ影響を受けるのではないかと僕は考えています。
 したがって、雑誌をおもしろくすることが最大の課題。加えて、インターネットから書籍へ誘導するような販促活動を積極的に行っていかねばなりません。我が社も少しずつ取り組んでいるという段階。この秋からはもっと大きな動きを出すことができるでしょう。
 もうひとつ思ったことがあります。ほとんどの人が「本は読むもの」と思い込んでいる。この常識を覆せばよいのではないかということ。たとえば、スロウであちこち取材していると、「自分で家を建てました」という人に出会うことがあります。つい先日も「300万の費用で2000万くらいの家を建てた」という話を聴きました。
 たぶん多くの人が賛同してくれると思いますが、「自分で本を出すのは自分で家を建てるよりも簡単」なんですね。本は「読むもの」だけではなく、「書くもの」であってもよい。北海道に住んでいる人の中には、「スーパーで野菜を買うだけではなく、家庭菜園でも作っている」という人が多いはず。本を買って読むことに加えて、自分で本を書いてみんなに読んでもらう。そんな文化が生まれるとおもしろい。僕はそんなふうに考えています。
 書店は、そのような地域文化の拠点となっていく可能性があります。体系的な知識を自分のものにするためには読書が一番ですから、書店、教育機関、出版社だけではなく、地域ぐるみで読書を推進するような活動が盛んになることが望ましい。我が社ももっと書籍に力を入れていきたいところです。

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