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仕事観について67 仕事人生の中盤

仕事観について67 仕事人生の中盤

おはようございます。
 朝6時半出発。S氏とともに秩父別へ。取材は10時から。晴天、青空。絶好の撮影条件。だが、ビックリするほどホットだ。湿度も高い。そんな中、僕よりもひとまわり年配と思われる方々が健康的かつ生産的な暮らしを営んでいた。午後の取材は三笠。ここは建物がテーマ。エアコンはなく、屋外ほどではないものの、汗ばむのを感じながら撮影していく。不思議な構造だった。4時、この日最後の取材。場所は札幌市内。ラポラの取材。仕事の原点を再認識するような取材内容だった。
 5時過ぎ、取材を終え札幌駅近くの宿へ。感染リスクの低そうな場所でビールと夕食。9月ではあるが夏らしい取材日だった。

いつからいつまでが中盤か

20代半ばから70代まで、幅広い年代の人々を取材した日となりました。僕も次第に仕事人生の終盤へと向かっているわけですが、もしかすると、医療技術の進歩によって仕事人生の期間が想像以上に延びることになるかもしれません。まだまだ人生半ばだと思ったほうがよさそうです。やりたいことはたくさんあるし、それ以上にまだできていないことがありすぎる。自分の好きなことだけに集中できるようになるのは、10年くらい先の話でしょう。ともかく、健康第一ですね。
 さて、仕事人生の序盤、つまり20代の頃はひたむきに仕事に打ち込むことが何より大事なのは言うまでもありません。打ち込むものがない人は懸命に求めなければなりません。しかし、そう簡単に「自分にはこれしかない」というものが見つかるわけではありません。一番間違いないのは、自分の目の前にある仕事に対して、全力で取り組むということ。反社会的な仕事でない限り、この方法が一番間違いがない。そして、ひたむきに打ち込むことによって、本当に自分の好きな仕事、果たすべき使命が見えてくるというものです。
 問題は仕事人生序盤の終わりのほう、あるいは中盤の最初の時期ではないかと思います。ここで迷いや葛藤、ちょっとした波乱が訪れる。結婚、出産、育児の時期。女性も男性も仕事以外のことに意識が向かいやすい。結婚や子育てしない人の場合も、30代ともなると、複雑な気持ちに至りやすいものです。
 僕の場合、35歳頃にはずいぶん複雑になっていた。当時、ファッション誌のタイアップページをつくっていて、「この仕事をずっと続けていてよいのだろうか」といったことを考えていました。そして、45歳にはセミリタイアしたいな……などと、よからぬ考えを抱いていた。その不純な野望は程なく打ち砕かれることになります。他の人にはどんな波乱が訪れるのかわかりませんが、たぶん30代半ばには何かあるでしょうね。僕はそんなふうに思っていますし、M氏とも「35歳説」について語ることがあります。
 将棋は長らく指していませんが、中盤からバリエーションが格段に増えていくわけです。先を読んで、今打つべき手を打つ必要がある。目の前の仕事に全力かつひたむきに取り組みながらも、5年先、10年先をイメージし、何を身につけるか、何を実績として残すか考えるべきでしょう。ただ、僕には偉そうなことは言えません。経済活動においてはあまり先のことを考えていない30代でした。ひとつよかったことは、ほぼ毎年、コンスタントに個展を開催できたことでしょうか。これがなければ、意味の薄い仕事人生になっていたかもしれません。
 中盤というのはいつからいつまでなのか? これが僕にはよくわからないところ。65歳とか70歳で一区切りというわけではないはず。90代になってから国のトップに返り咲くという人もいるのですから、「自分で決める」という以外にありません。
 僕が単純に思うのは、体が動く間はずっと仕事人生の中盤であり、志半ばなのだということでしょう。我が社の人たちを見ると、中盤のおもしろさに気づいている人もいれば、中盤に戸惑っている人もいます。そして、中盤をどのように生きるべきなのかについては、教えたくても教える術がありません。自分で見つけるおもしろさに気づくことです。ただ、取材活動をしていると、事例を知ったり、誌面で紹介することができる。ここが雑誌づくりのおもしろいところと言えます。

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