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仕事観について72 編集力または総合力

仕事観について72 編集力または総合力

おはようございます。
 朝は写真の画質調整作業。朝食前に入稿。続いて、帯広経営研究会の会報制作。インデザインにテキストを流し込んで、そのまま原稿の修正と追加を行う。午前中のうちにまとまった。昼食後、一部修正し、PDFを関係者に送る。午後1時過ぎ、デジタルスロウ村の準備のため、3名がやってきた。何をどうするのか気になるが、出発せねばならない。
 2時45分更別村社会福祉センターへ。南十勝夢街道フォトコンテスト審査会。作品のレベルは高い。選考は比較的すんなり進んでいった。4時半帰宅。
 5時からZOOMでセミナーを受講。日本グラフィックサービス工業会(ジャグラ)の「スマホでかんたん動画作成セミナー」。動画初心者向けにやさしく動画編集の方法を教えてくれるもの。これは本当にためになる。過去に2、3度、非常に苦労してつくったことがある。基本的なやり方を知っていれば簡単なのだとわかった。セミナーの内容は後日、動画配信チャンネルのジャグラBBで見ることができるから、忘れてしまっても大丈夫。この手のアマチュアまたは素人向けのセミナーは案外重要だと感じた。

技術的ハードルを感じない時代に

ここ20年で、プロとアマの境界線はほぼなくなったのではないかと思います。一流のプロと普通のプロとの境界線はありそうですが、アマチュアはどんどんプロに近づいている。さらに、素人レベルでもさまざまなことができるようになってきています。
 昨日受講した動画セミナーは、撮影も編集もスマホで完結させるというもの。僕は編集に関してはパソコンを使って行うつもりですが、動画撮影はスマホをメインにしようかなと思っているところ。しっかり撮りたいものとサクッと撮りたいもの。両者を使い分けることになるでしょう。
 どの分野でもそうだと思いますが、技術的なハードルがどんどん低くなってきています。僕が最初に気づいたのは、1980年代、ワープロが普及したこと。これにより、文章を書くという仕事のハードルがずいぶん下がりました。頭の中で文章ができあがっていなくても、後から簡単に修正ができる。僕はこの恩恵によって、文章を書くことができるようになりました。
 その次にやってきたのは1990年代に普及したDTP。版下作成という職人的な仕事が不要となり、パソコン上で作成したデザインからそのまま製版フィルムや刷版に出力できるようになった。その後、CTPにより、製版フィルムも不要となりました。
 写真のハードルが下がったのは、2000年以降。デジカメが仕事に使えるレベルになった頃。これにより、写真の裾野が広がりました。スマホが普及するようになると、写真を撮るという活動は日常の中に普通に行われるようになり、写真の概念も変わってきたように思えます。
 動画も同様です。僕は写真が専門分野なので「動画は撮れない」と勝手に思い込んでいたところがありました。けれども、素人でもスマホで当たり前のように動画を撮り、自分で編集をしている。「境界線がある」と思い込んでいると、一歩を踏み出すことができない。少し学べば、技術は誰でも使いこなすことができる。そのくらいやさしい時代になったのだと気づかねばなりません。
 それだけに、フォトコンテストの審査ではハイレベルな作品に驚くことがあります。技術の習得に苦労する必要がなくなった分、自由に自己表現できるような時代になってきている。気難しい顔をしてフィルム現像やプリント作業をすることもなくなりました。
 最後に残るプロの領域は何なのか? そう考えていくと、僕らに関係する仕事でいえば「編集力」ということになるでしょう。写真1点だけなら、プロもアマも差はなくなってきている。しかし、写真集や写真展となると編集力の違いが出る。動画の編集もそうであるに違いありません。1冊の雑誌をつくるにも、プロの編集者がいるかどうかによって出来映えは異なるはず。
 その道のプロが目指すべき方向は「総合力」(「編集力」はそのひとつ)にあるのではないか? 昨日はそんなことを考えさせられた日でした。

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