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リフレーミング59 露出とフレーミングの問題

リフレーミング59 露出とフレーミングの問題

おはようございます。
 目の前に迫っている仕事はあるが、差し迫ってはない。午前9時から撮影に出かけることにした。目的地は決めていない。何となく車を走らせたら、芽室、中札内で撮影することとなった。久しぶりに中判カメラを使用する。買物をしてから帰宅。午後2時、遅めの昼食。その後、大根の収穫。休日らしい一日といえる。

チェックシステムとしての撮影

写真を撮ると、自分の状態がよくわかるものです。特に、フィルムカメラの時代にはそれがハッキリわかりました。心の状態が撮影の仕方や撮影した写真に表れるのです。
 状態があまりよくないときには、ピントを合わせたつもりなのに合っていないということになりやすい。これは本当に不思議。ちゃんとファインダーで合わせているつもりなのに、ほんのわずか「後ピン」(後ろにピントを合わせてしまう)になる。これは僕の目の錯覚なのか、シャッターを押すまさにその瞬間、体が前へ動いてしまうのか。この現象はウエストレベルで撮影する二眼レフカメラでは起こりませんでした。ということは、頭が動いていたと考えるべきか? 20年以上たった今もよくわかりません。
 デジカメになってからはオートフォーカスなので、一応後ピン問題は解決しています。その分、マニュアルで撮るときには苦労しますが……。
 昔も今も、変わらずに起こるのは「露出」と「フレーミング」の問題です。状態がよいときには、ほとんど何も考えていないのに適正露出で撮影することができる。僕の場合、絞り優先で撮ることが多い。適当に露出補正ダイヤルを回せば、だいたい適正露出となる。しかし、状態がよくないときには必ずといってよいほど露出が合わず、撮り直すことになるのです。今はデジカメなので、モニターで確認できる。本当に助かります。
 もうひとつのフレーミングのほうが問題としては深刻です。もっとも状態のよいときには不思議なことが起こる。風景の前に立つと、「この部分を切り取りなさい」という感じで、風景の中にフレームが見えるような気がするのです。ちょっと大袈裟かな? よくわかりませんが、まったく迷うことなくフレーミングする。カメラを構えて0.5秒くらいでシャッターを押す。
 状態がよくないときにはフレーミングが定まらない。だから、あれこれいろんなパターンを撮ってみる。撮れば撮るほど「ちょっと違う」という感覚にとらわれる。そのようにして撮影した写真は、フレーミングが単調になりがちとなる。過去に撮った写真と似ていることも多い。
 そこでハタと気づくことになります。写真以外の業務においても、フレーミングが定まっていないのではないか? あれこれ迷ったあげく、実行するタイミングが遅れてはいないだろうか? あるいは、むやみやたらにシャッターを押しているのではなかろうか? 
 僕にとって撮影という活動は、自分の今の状態をチェックする上で極めて有効。ここに挙げた事柄以外にも、まだいくつかあります。露出にバラツキはないが、一定してアンダーな(露出不足)写真を撮ってしまうとか、水平に撮ろうとして水平にならないとか……。
 写真はきっと自己分析に使える手法といえるでしょう。ただし、写真を何10年も撮り続けてきた人でなければわからないとは思いますが。
 昨日はどうだったのか? フレーミングにさほど迷いはないが、露出合わせに苦労した日となりました。中盤カメラを使ったのが久しぶりだったからでしょう。
 写真家はカメラを通して風景を見ています。職業人は自分の仕事道具を使って世の中を見ている。経営者、管理職、営業職、編集職の人たちはさまざまな情報メディアを通して世界を見ようとしていることでしょう。しかし、自分の状態がよくないと、見えるものが見えなくなる。あるいは、存在しないものが見えてしまう。定期的にチェックする必要があります。データの蓄積が少ない若手の人にはそれがちょっと難しい。もっと別なチェックシステムが必要となります。

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