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リフレーミング61 変革と因習

リフレーミング61 変革と因習

おはようございます。
 朝、アメリカ大統領選挙の結果を知る。11時頃までテレビとネットでニュースを見たり、演説や解説を聴くなどする。その後、買物へ。午後はエクセルを使った作業。できるだけ簡単なものにしようと考え、1時間ちょっとで作成する。夕方もニュース番組等を見る。

アメリカ大統領選挙

アメリカの各メディアがバイデン氏当確を報じ、その後、各国から祝電が寄せられました。トランプ氏が法廷闘争を行っても、たぶん覆ることはないのではないでしょうか? 膠着状態にあったものが一気に動き出した。アメリカだけではなく、世界の進んでいく方向が見えてきたような気がします。
 今回ほど世界中の関心を集めた選挙はなかったのではないかと思います。僕も投票日から昨日まで、ずっと気になっていました。外国の選挙だというのに。きっと僕みたいな人も多かったはず。やはり、世界の政治、経済、環境、国際関係等に多大な影響を及ぼすことになる。何らかの形で我が社にも影響を与えることになる。トランプ大統領時代の4年間も、後で考えると「こんな影響があった」と気づくことになるでしょう。
 それにしても、アメリカ大統領選挙の制度って、どうしてこんなに変なのだろう? 知れば知るほど変。ですが、変と思える中に合理性があったり、歴史的経緯があったりする。ある意味、バランスがとれているのかもしれません。そしてまた、日本の選挙制度と比べてみると、日本のほうが変だと思える点も当然あるわけです。完全な選挙制度、完全な民主主義はない。そう考えるべきなのでしょう。
 外国人の視点で見ると「変」だと感じる。これは僕らが度々経験することです。外国旅行をすると変だと感じるものに出合う。あるいは、日本と違っていることに感心したり、感動することがあるものです。その国の人が当たり前と思っているものが外国人には当たり前ではない。そこに発見や驚きがある。
 日本国内で見ても、北海道と道外とでは生活習慣に違いがある。僕が高校を卒業し、大阪で暮らし始めたときには驚きの連続でした。我が社には移住者の社員が大勢いますが、彼らもやはり驚きの経験を重ねてきたのでしょうか? 
 こうした「驚き」に対して、人は拒絶することもできれば、受け入れることもできる。嫌だなぁと思うこともあれば、おもしろいと思うこともあるでしょう。「おもしろい」と思って、関心を持って接することのできる人が移住生活に向いているといえそうです。自分が長年常識だと思ってきたことが覆される瞬間があります。それをおもしろいと感じるようになれば、自分の世界を見る目は広がっていく。世界を俯瞰することもできるようになっていくでしょう。
 我が社にはたぶん変なところがいっぱいある。そのことは十分承知しているのですが、20年も勤めていると、変だとは感じなくなってしまうことがあります。「変」に慣れてしまうんですね。「変」を再認識するには、異なる視点を持つ人の存在が欠かせません。移住者や社歴の浅い人は、社内の「変」を発見しやすい。彼ら自身が「変」であり、異質な「変」を持ち込む可能性もあるわけですが、自社を変革する上では大きな力となってくれるに違いありません。
 ここで重要なのは「自社のボトルネックとなっている変な因習」と「自社を変革する可能性のある他社にはない変なところ」を区別すること。僕は「変」とか「人と違う」ことは素晴らしいと考えています。オリジナリティは尊重すべきもの。逆に、常識で凝り固まってつくられた「変な因習」は打破すべきもの。伝統は尊重されるものですが、因習は取り払わなければなりません。
 アメリカ大統領選挙を見ていて、「この国は民主主義なのか?」と疑問を持つような場面も多かったわけですが、因習を打破して新しいものを生み出すパワーに満ちていることも感じさせられました。このエネルギーには、見習うべきものがありますね。

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