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仕事観の形成

仕事観の形成

皆さん、おはようございます。
 今朝は「印刷生活」を1回お休みし、「仕事観」をテーマに書いてみようと思います。
 先週は、札幌で2日間にわたり日創研の新入社員研修が開催されました。今日、全員できるかどうかわかりませんが、個人面談を行う予定となっています。2日間の研修をお互いに振り返ってみたいと考えています。

仕事人生でもっとも重要な一年

僕が社会人になったとき、唯一受けた新入社員研修は自衛隊研修でした。もう33年前の話。自衛隊研修は今も人気があるようで、ときどき話に聞くことがあります。
 新入社員研修のやり方は各社さまざまですね。外部研修を複数組み合わせている会社もあるようです。我が社の場合は、中小企業家同友会の合同入社式・マナー研修と日創研の新入社員研修。外部に派遣するのはこの2つのみ。あとは社内でたっぷり時間をかけて研修を行います。
 僕は自分の体験から、「入社1年目に仕事観の重要な部分が形成される」と考えているため、社内での新入社員研修に力を注いでいます。僕の記憶では、新入社員研修を実施するようになったのは2004年からのこと。それ以前に入社した社員には申し訳ない気持ちを抱いています。新入社員時代には企業のトップ(大規模な会社の場合は部門のトップ)から、仕事観に関わる思想・哲学をたっぷり吸収する必要があるのではないかと思います。
 新入社員は社内では3種類の人たちから何かしらの影響を受けるものです。「経営者及び経営者に近い人」「直属の上司とそれに近い立場の人」「年代の近い先輩社員」。さらに加えるとすれば、仕事で知り合った社外の人ということになるでしょう。
 このうち、誰から一番影響を受けることになるのか? それは新入社員の心構えによって異なってきます。
 33年前の自分を思い起こすと、不思議なことに「年代の近い先輩社員」がひとりもいませんでした。大企業といってよい会社でしたが、その部署だけほぼ独立していて、他部署との関わりが皆無に近かったのです。30数名の中小企業といった雰囲気。それに部門のトップは雲の上の人のように感じられました。部門の……というより、業界のトップに近い人だったのです。
 そんなわけで、僕が影響を受けたのは「直属の上司」だと思ってきたのですが、年を重ねるにつれ、そうではないことが次第にわかってきました。というのも、新入社員時代について思い出す言葉や考え方の多くが、当時の部門トップのものだったのです。

経営者の発言は若手に理解されないことが多いので、幹部には翻訳者となることが求められます。たぶん、多くの企業ではそのようにして、幹部・先輩社員から新入社員に向けて情報が伝えられていることでしょう。そうしたメッセージの伝え方はどの会社にも必要なもの。ただ、それだけでは重要なメッセージの一部が欠落してしまう可能性があると思うんですね。
 もっとも重要な仕事観に関わる部分は、トップ自ら語る必要がありますし、それでも伝えきれない情報は外部研修によって学ぶチャンスが与えられるべきだと僕は考えています。
 先週の新入社員研修では「仕事観」について学んだわけですが、当然ながら「知った=身についた」というわけではありません。メッセージとしては伝わったはず。しかし、これから経験するさまざまな出来事によって仕事観は変化していくことになるでしょう。札幌で学んだことをベースに、よりよい方向へ変化していくことを願っています。
 気をつけねばならないことは、自分にとって都合のよいように解釈し、楽な方向へ流されないようにすることです。実際、流されたくなるような場面が数多くある。そんなときは、「なぜ問題・障害が目の前に現れるのか?」という講義について思い出してほしいと思います。そのメカニズムに気づくことで、安易に流されてしまわない自分をつくることができる。あるいは、いったん流されてしまっても、元通りに修復できる自分をつくる。そうしたタフさが社会人には求められます。
 そこで重要になってくるのは、「先輩社員の実体験」ということになるでしょう。僕の経験は残念ながら33年前のもの。新入社員にとってはあまり参考にならない。できれば、2、3年前の経験が伝わりやすい。研修で学んだ仕事観と自らの体験を通じて強化された仕事観。それを自分の言葉で伝えていくことが先輩社員の役割といえます。
 そこで肯定的で健全な仕事観が伝われば、新入社員は仕事に対して肯定的イメージを持つことができる。仕事観が健全なものとなれば、成長意欲が高まり、会社にとってなくてはならない存在になっていく。先輩社員の責任は大きいですね。人ひとりの人生に多大な影響を与えるのですから。

何のために働くのか? このシンプルな問いに対する答は決してシンプルなものではありません(シンプルに答えられる人もいるとは思いますが)。
 ネットで検索すると、この質問に対する面接対策用の回答事例がいっぱい載っているんですね。少し驚きました。ただ、そのような回答を実際に行うと、面接担当者や経営者にはあっという間にわかってしまいます。自分の言葉で話さなければ何の意味もありません。
 社会人になる前には、問いに対する答には「正解と不正解がある」と思い込んでしまいやすいものです。入試や資格試験などをくぐり抜けてきた人にはその傾向が強い。
 ところが、僕らの目の前に起こる問題には正解はない。強いていえば「自分が自らの意思で選び、本気で取り組めるもの」が正解なのです。健全な仕事観の中から自分にとっての正解を見つけ出さなければなりません。新入社員にとっての先輩社員は、そうした試行錯誤の中途段階にある人々。事例の宝庫といえるかもしれません。
 寿命が延びていますから、今の20代の人であれば、仕事人生は50年以上に及ぶこととなるでしょう。早咲きの人もいれば、大器晩成型の人もいます。今だけにとらわれるのではなく、10年後、20年後をイメージしながら、自分を成長させてほしいですね。

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