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活動記録70 道東地域金融経済懇談会

活動記録70 道東地域金融経済懇談会

おはようございます。
 朝は会議の準備等。10時、次世代経営会議。午後1時、日銀の道東地域金融経済懇談会。審議委員・政井貴子氏のあいさつの後、意見交換が行われた。釧路・帯広市長、釧路・帯広・根室の商工会議所会頭、中小企業家同友会くしろ支部・とかち支部の支部長、釧路信用金庫・帯広信用金庫・大地みらい信用金庫理事長が意見を述べる。オンライン会議はZOOMではなく、Cisco Webexが使われた。不思議なことにWEBカメラの画角がZOOMよりも広い。超広角になっていた。14時40分終了。その後、社内報原稿の修正作業等行う。6時20分、帯広柏葉高校へ。6時半から同窓会の部長会議。コロナ対策として、会議は1時間以内で終了した。

不均一で不確実な世界

会議後、メールで政井氏挨拶要旨のリンク先が送られてきました。「わが国の経済・物価情勢と金融政策」というタイトル。日銀WEBサイトの「講演・挨拶等」にも同じものがありました。「海外経済の動向」「わが国の経済情勢」等の図表を使った話は確かにわかりやすいものでした。しかし、同時に地域の実情とは差異があるとも感じました。だからこそ、各地域で懇談会が開催されているのでしょう。
 自分、自社、地域、日本、世界……。すべてはつながっているのですが、地域と日本との間にはちょっとしたギャップがある。それは大都市と地方都市のギャップというべきかもしれません。業種間のギャップも当然あるでしょう。
 挨拶要旨を読み直してみると、新型コロナで落ち込んだ経済からの改善ペースは「業種間・各国間で不均一である」と書かれています。僕らの実感としても、極端なまでの不均一を感じることが多い。不均一なものを世界あるいは日本の経済情勢としてまとめていくのですから、ずいぶん大変な仕事であるに違いありません。
 挨拶の中ではリーマンショックの際との対比が述べられていました。しかし、リーマンと決定的に異なるのは、今年の経済危機が新型コロナウイルス感染症という予測困難なものによって引き起こされたものであるということ。コロナ禍が収束へ向かうという気配は今のところありません。今は第3波に襲われながらも経済の回復を目指しているという段階(地域によって状況は異なりますが)。アクセルとブレーキを踏み分けているような状態であり、ときどきアクセル・ブレーキ両方同時に踏んでいるかのような施策も見られます。
 リーマンショック後のような経済回復にはならないのではないか? 挨拶要旨にも「不確実性が高い」とあります。先行きのリスクについては、「感染症の経済への影響」「企業・家計の中長期的成長」「金融システム」の3点が挙げられていました。世界同時回復の見込みは薄く、各国、地域間でバラツキが大きくなることが予想されます。
 僕はどのように読み取ればよいのかよくわかりませんが、ひとつ重要な事柄が書かれていることに気づきました。「わが国の輸出・生産は感染症拡大以前から、水準低下が見られていた」という指摘。仮に今年、新型コロナウイルスに世界が襲われていなかったら、日本はどのようになっていたのだろう? バブル崩壊後の失われた30年がさらに続くことになるとも考えられます。アフターコロナのビジョンを描く必要がありますね。
 これは個々の企業や個人においても同じでしょう。パンデミックとなり、世界各国が感染危機、経済危機から立ち直ろうと苦労している。世界中の企業も個人も困難を乗り越えようとしている。まだ、困難の真っ只中にあるわけですが、乗り越えた先に何があるのか、どこを目指しているのかを明確にする必要がある。ただ、目の前の苦難が去ればよいというものではありません。
 第2次大戦後には高度経済成長がありました。今回の危機の向こうにはもっと人間的なもの、SDGsが目指しているような世界が待っているに違いありません。短期的には「目の前の困難を乗り越えること」が最優先ですが、もっと中長期的に企業・個人のあり方を思い描く必要があります。

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