おはようございます。
午前中に短い原稿を1本仕上げる。11時45分、歯医者さんへ。午後1時、同友会事務所で打ち合わせ。2時半頃帰宅。各種事務的作業とスロウ次号のための調べもの。夕食後、7時から経営指針研究会Cグループ第9講。今回は全員ZOOM参加。僕としてはこのほうが参加しやすい。研究生にとってはどうなのだろう? やはり直接参加のほうが望ましいに違いないという意見があった。コロナ第3波。やむを得ない措置といえる。9時半頃終了。
本気、歴史観、SDGs
ZOOMとはいえ、昨日の2名の発表は素晴らしいものでした。とりわけ、I氏のクロスSWOT、及び経営方針作成シートからは本気度が十分すぎるほど伝わってきた。異業種ゆえ、専門的なことはわかりませんが、一貫したメッセージが伝わってくる。誰かが「ストーリーを感じる」とコメントしていました。確かにストーリーがあり、そこには社員や社会に向けたメッセージがある。この先、どのような経営指針にまとめ上げられるのか、楽しみです。
ある研修で学んだ本気の定義について思い出しました。「自分の意志で決める」「やり続ける」「楽しくなる」「誰かが助けてくれる」。本気になれない自分がいると、やり続けても楽しくはならず、義務感を感じて苦しくなる。これは多くの人が経験していることでしょう。本気の4段階目である「助けられる」というところに到達するには、突き抜けた本気度が必要ではないかと思います。
真面目と本気の間にある決定的な差は、ここにありますね。義務感を感じながら真面目に仕事をしている人は多いけれども、本気になって何かに取り組み、無我夢中になっているという人は少ない。けれども、本気の人が目の前にいると、そこに磁場のようなものができて、周囲の人は引き寄せられていくことになる。そうした人が社内にいると、何かが動き出す。変化が起き、業態が変わっていくことがある。僕らはそうしたレベルにまで自分を高めていかねばならない。そんなことを教えられた経営指針研究会第9講でした。
今年はコロナ禍にあり、どうやら簡単に終息することはないということがわかってきました。効果的なワクチンできたらしいというニュースはあるものの、コロナ禍は来年まで続き、経済が持ち直すには今なお時間がかかりそうです。ダメージが3、4年続くと想定している人もいます。
さらに言うと、アフターコロナ後の需要は大きく変化しますから、今まで通りのビジネスでは通用しなくなる業種・業態が増えるはず。我が社のビジネスのやり方も今のままではいけない。変わらなければ生き残れない。
つまり、本気になって自社を変えていくことができなければ、将来はないということになります。当然ですが、印刷業だけではない。異業種も本気なのだということが昨日の発表から伝わってきました。
もうひとつ、昨日再認識したことがありました。それは歴史観。あるいは時間軸で自社、業界、地域、世界を見つめ直すということ。「今」を眺めているだけでは見えてこない世界があります。過去の集積が「今」を形作っている。そう考えると、「今」を知るには歴史を知る必要があります。「将来」は過去と今の積み重ねによってできていくわけです。未来予測をするには過去と今をよく知っておく必要があります。
未来はどうなるのか、簡単には予測できないもの。けれども、仮説を立てて自社の経営ビジョンと重ね合わせていく。ここも経営指針成文化の目指すところのひとつ。と同時に、経営ビジョン(10年ビジョン)の実現を目指す過程を通じて、よりよい未来を創造するために貢献できる事業活動が見つかるはず。
未来は不確定なものではありますが、わずかではあっても、好ましい方向へ導くことができる。そのために自社は存在すると考えるべきでしょう。そうした創造的な企業や個人が力を発揮することで、世界はSDGsの達成へと向かっていく。本気、歴史観、SDGs……といったことを考えさせられた昨日の研究会でした。