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学習記録34 同友会12月例会・植田拓史氏講演会

学習記録34 同友会12月例会・植田拓史氏講演会

おはようございます。
 朝は事務的作業と写真セレクト作業。10時半、歯医者さん。午後1時、定例ミーティング。4時から1時間ほど、再び写真セレクト。5時、ミーティング。6時夕食。6時50分、とかち館へ。7時、中小企業家同友会とかち支部12月例会。講師は(株)りんゆう観光の代表取締役、植田拓史氏。札幌からZOOMでの講演。「顧客の共感を呼ぶ経営 ~コロナ禍での経営判断~」というテーマ。新型コロナウイルスで大きな打撃を受けた観光業。その中での経営判断やさまざまな取り組みについて語られた。後半はグループディスカッション。グループ発表、講師からの補足説明。9時終了。今月の例会には我が社から僕以外に4名の参加者があった。講演をどのように聴いたか、気になるところだ。

変わって、未体験ゾーンへ

植田氏は2015年、札幌支部の経営指針研究会を受講。4代目社長になるタイミングで経営指針成文化に取り組んだとのこと。このため、講義では最初のほうで経営理念体系について語られていました。
 僕がなるほどと思ったのは、事業領域の規定の仕方。しっかり定めているが、窮屈な定め方ではない。ちょうどよいし、わかりやすい。ここが重要だと思いました。「索道を主体とした総合アウトドアサービス業」という事業領域。事業領域を窮屈に、厳密に定めると、新しいアイデアは出にくくなる。逆に、ぼんやりした事業領域では方向性が定まらない。我が社はどうか? 数年前、事業領域そのものをなくし、事業テーマの沿っていれば「何でもあり」ということにしました。新たな成長の方向性が明確になれば、再定義されることになるのかもしれません。
 講演のサブタイトルに「コロナ禍での経営判断」とありますが、どの業種、どの企業にとっても、今年は難しい経営判断に迫られたのではないでしょうか? とりわけ、観光、飲食関連の業界は大逆風にさらされました。営業を継続するか、休止すべきか。どちらを選んでも厳しい。そんな場面が何度もあったことが植田氏の講演から伝わってきました。
 今朝、記録したノートを開いてみると、このようなことが書いてありました。これは植田氏が映し出したパワーポイントのスライドの一部をそのまま書き留めたもの。
 「不自由な時代に観光が売るものを考える」
 ここにある「観光」を「印刷」「出版」「広告」に置き換えると、そのまま我が社の会議の議題になりそうです。りんゆう観光では、売り切り商品からサブスク商品、団体型から個人型、対面からリモート商品……といった方向でさまざまな取り組みがなされているとのこと。不自由な時代はどの企業にとっても不自由であるわけですから、その中でいかにアイデアを捻出するか、有望なアイデアを形にするかが重要であるわけです。必然的に「初めての取り組み」が増えることとなる。
 講演の後半に出てきた2つの言葉に僕は注目していました。
 「収入減×観光業のシフトチェンジ=自社事業の効率化・自分も周りも変わるチャンス」
 「非接触社会×リアルな野外体験=デジタルツールで共感をつくる・未体験ゾーンと社員の成長機会」
 自分も周りも変わる。そして、未体験ゾーンへ。ここですね。我が社が目指すべきところは。
 昨日の講演を聴いて、参加者の誰もが何らかのヒントを得たのではないかと思います。植田氏は「成功体験ではなく途中経過」と言っていました。コロナ禍は残念ながらまだまだ続く気配です。経営環境は2021年も大きく変化していくに違いありません。そんな中で、自社がそのまま変わらずにいられるはずはない。
 変わって、未体験ゾーンへ突入していく。もちろん、慎重に経営判断することになるわけですが、決めた以上は思い切って素早く行動することが求められます。大事なのは「信じること」でしょう。自分と自社の潜在能力と無限の可能性を信じることですね。

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