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リフレーミング69 本業の異質化

リフレーミング69 本業の異質化

おはようございます。
 朝は調べもの。10時、自宅でミーティング。さまざまな意見が飛び出すかと思ったが、不思議なほど方向性は一致していた。後は技術的な問題をいかにクリアするか。そして、速やかな行動が求められる。年内、もう一度集まることを確認した。午後は再撮のための準備。2時半、歯医者さん。3時半、出社。4時過ぎ、再び応接室を使ってビデオの収録。T氏には二度手間となってしまった。前日よりは少しだけ自然に話すことができた。わずか15分のビデオなのに、ずいぶんエネルギーを使うものだ。

30度の方向転換

昨日も書きましたが、収録したビデオのテーマは「2021年我が社の経営戦略」です。「戦略」という言葉が好きではない人は、「サクセスストーリー」と言い換えてもよいでしょう。
 2021年はよほど考えて行動しなければなりません。考えすぎて行動力が鈍らないようにもしなければなりません。最初が肝心ですね。このため、年末年始をどのように過ごそうか、思案しているところです。そういえば、19年前には戦略を立てるために「合宿」をしたことがありました。といっても、旭川の某ビジネスホテルに泊まって、ひたすら経営計画を立てる……と言うものでしたが。ふだんとは異なる環境の中で自社の事業を見つめ直す。そんな過ごし方もよいものです。
 今年は感染リスクを避けて行動する必要がありますから、自宅で過ごすか、人のいない場所へ行くかのどちらかですね。ほとんどの人にとって、今年の年末年始は特別なものとなるはず。オンライン帰省も増えるでしょう。高校時代の同級生とは、オンラインクラス会を開催することとなりました。
 さて、「2021年の我が社の経営戦略」ですが、本業をリフレーミングする企業が増えるのではなかろうか? 2020年、コロナ禍によって本業がダメージを受けたという企業が多い。飲食、旅行関連業種ばかりではありません。幅広い業種が傷ついた。印刷業もそのひとつ。イベント中止等による需要減少、チラシ配布自粛、テレワークに伴うペーパーレス化……。さまざまな形で紙離れが起こっている。
 これは一時的な現象か、それとも後戻りすることはないのか? 一部の需要は戻って、一部は戻ってこないと考えるべきでしょう。代わりに、別な需要が生まれてくると僕は考えています。それが従来の我が社の事業形態にマッチするものなのかどうか。ここが重要であり、ビジネスモデルを再考しなければならないと僕は考えています。
 昨日、再収録した中では、「自社の戦略をひと言で表す」というコーナーがありました。そこで、僕が下手な筆字で書いた言葉は「本業の異質化」でした。我が社ばかりではない、多くの企業が本業を異質化していかなければならない。そんな年になるのではないかと思います。
 我が社の中で本業と言えば、筆頭は「印刷」、そして「広告」「出版」。この3つが本業であると捉えています。この本業を別なものに置き換えるということではありません。印刷業が将来にわたって印刷業であるためには、印刷事業そのものを異質化する必要がある。そんな考えです。これは広告事業にも出版事業にも言えること。商品そのものを変える、商品の提供の仕方を変える、商品の用途を変える……。さまざまなリフレーミングができるはず。我が社の理念にある「価値ある情報」が確かなものであるならば、展開の仕方は無数にあるはず。
 したがって、自社の経営戦略を練り直すといっても、180度方向転換するわけではないんですね。「変革」「改革」というと、何かまったく違う方向へ向かってしまうのではないか、と誤解する人が現れます。そんなはずはない。これまで積み重ねてきた、知識、技術、ノウハウを捨て去るわけにはいきません。方向転換すると言っても、角度にすれば30度くらいの変化でしょう。これまでの強みを、もっと将来性のあることに対して活用していくということです。
 そのことを社内に広く伝えていくためには、文章がよいのか、オンライン年頭挨拶がよいのか。もしかすると、僕の苦手とするビデオがよいのかもしれませんね。

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