おはようございます。
午前中は書斎の片付け。大掃除というレベルには到達していない。外形的にはさほど変化しているようには見えないが、書類はずいぶんスッキリした。午後は年賀状をポストに投函。ついでに買物を少々。帰宅後、10数枚、年賀状を追加入力。もう一度ポストに投函。後は休日として過ごす。
第4次情報革命と第4次産業革命
2020年最後の一日となりました。何もかも異常だった一年が終わろうとしています。12月は滝のように時間が流れていった。「時間は流れるのではなく、積み重ねられるもの」という言葉は、今年の年末には当てはまらないようです。恐ろしい勢いで走り去ろうとしている。今年は「変化のスピードが10倍になった」と言われますが、おそらく2021年も同様でしょう。業種・業態にもよりますが、立ち止まっていると、あっという間に取り残されてしまうのかもしれません。
何がどう変わって、その結果自社はどのような状況にあり、この先どのように変わっていくのか、どう変えていくべきなのか? それを明らかにするのが、この正月休みの最大目標です。これを自社、地域、業界の3方向から考えてみようと思います。今はまだ情報のインプットと頭の中を整理させている段階。パソコンのように「完全なデフラグ」を選択すれば、頭の中にある情報の断片化が解消できるようになっていればよいのですが……。
大きな時代の流れについて考えていくと、「第4次情報革命」と「第4次産業革命」が同時に進行していて、これが急速な変化をもたらしている、と僕は考えています。
情報革命と産業革命は別物。第1次情報革命を「言葉の発明」と捉えれば、人類誕生の頃までさかのぼります。第2次は「文字の発明」、第3次は「印刷の発明」、第4次は「インターネットの発明」です。一方、産業革命のほうは18世紀のイギリスが出発点。260年しか経っていない。第1次は「機械化」、第2次「大量生産」、第3次「オートメーション化」。今進行中の第4次は「IoT、ビッグデータ、AI、ロボット」による産業革命ということになります。
どちらの革命も「集積されたデータ」が鍵を握っていると考えられます。これを巨大IT企業は自動的に収集し、分析し、活用するシステムを築き上げている。だから、どのようにがんばっても太刀打ちできない。しかも、恐ろしいことにAIによって、人の心の領域にまで踏み込もうとしている。ネットで調べものをすると、自分のほしそうなものが広告として表示される。自分のことを自分以上に知っているのかもしれません。
ある意味ではこの上なく便利な時代。しかし、この「便利さ」に嫌気が差したり、恐ろしさを感じる人たちも少なからずいるに違いありません。地域企業の多くは、そのような人たちに向けて商品・サービスを開発していく必要があるでしょう。
そこで重要なのが「人間的サービス」ということになるわけですが、今年2020年は新型コロナウイルスの影響により、遮断あるいは制限されてしまうことになりました。ただ、まったくなす術もないというわけではありません。ITを活用して人間的サービスを試みる活動が活発化した年でもありました。オンラインイベント、ウェビナー、ライブコマース。個人レベルではオンライン飲み会という新たなコミュニケーションが誕生しました。
これまで対面が中心だった「人間的な活動」をデジタルに置き換える。今年はさまざまな試行錯誤が繰り広げられましたが、2021年はさらにその精度が高まっていくのではないでしょうか? コロナが収束して元通りの経済活動、日常生活に戻るという楽観的な見方もあるかもしれません。いずれは収束(または終息)するのでしょうが、今年新たに手に入れたビジネスのやり方、コミュニケーションツールを手放すことはないでしょう。ここから、さらに進んだビジネスモデルが誕生すると考えるのが自然です。
問題は、コロナで大きな痛手を負っている地域企業にどれだけ可能性があるのかというところ。「企業」の定義もこれからの時代は曖昧なものとなっていくでしょう。根本的なところから、個人、自社、地域のあり方を考え直さねばならないのかもしれません。