
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
大晦日は「2021年の年頭にあたって」の執筆に全力を注ぎ込んだ。午前中は資料の読み込み。午後は、これから書こうとする内容を紙片に記入。ホワイトボードに貼り込んでいく。毎年ほぼ同じレイアウトでまとめられていて、1万6000字くらいになる文章。執筆前の準備を怠ると非常に時間がかかることになる。話の流れはすんなりまとまった。3時頃から執筆を開始。理論的にも情緒的にもなりすぎないよう、ほどよく理性的に書き進めていく。2時間半で5000文字まで進んだ。1日目にしては上出来。大晦日だが、いつもと変わりなく夜を過ごす。年末らしいテレビ番組は、もう35年以上見ていないような気がする。
世界と自分
いよいよ2021年が始まりました。
昨年2020年は外部環境が激変した年。今年2021年は内部環境が激変する年となるでしょう。実際に激変するかどうかは、僕ら一人ひとりの意志と努力の具合にかかっている。外形的に激変するかどうかは別として、まずは考え方から。続いて、行動を変えていかねばなりません。
「年頭にあたって」を作るようになった理由は、仕事始めの朝礼の場で行う年頭あいさつの時間が長くなりすぎないようにするため。「言いたいことを文章にして配布しよう」と思って、正月休み最終日に出社してプリントするようになりました。
最初からだったのか忘れましたが、毎年A4・16ページ。ほぼ同じレイアウトです。キャプションを除くと約1万6000字。スロウの記事3本分くらいの分量。僕としては全身全霊を傾けて制作しているわけですが、読み手である社員のみんなにとってはどうなのだろう? 全部読むことに苦痛を感じる人もいるかもしれません。
大きく変わる年なのだから、今年はレイアウトを変えてみようと思っています。レイアウト作業日は1月3日あたりかな? 思ったよりハイペースで進んでいるため、2日から着手できるかもしれません。今までよりも、雑誌っぽいレイアウトに変えると、読みやすく感じてもらえるような気がします。
見せ方の問題はともかく、「2021年の年頭にあたって」では文章の構成を変えることにしました。例年は、世界情勢、日本、地域、業界、我が社……という順番で書き進めてきました。今年は我が社から始まり、地域、業界、日本、世界という順番になる予定。このほうがたぶんわかりやすい。
僕の思考プロセスでは世界情勢から始まるのですが、「世界がこうだから我が社はこの方向へ進んでいく」といった伝え方では共感を得にくい。これまでは、「あえてわかりにくい伝え方をすることも大事」と考えていました。しかし、僕のちょっと理屈っぽいところが改革の速度を鈍らしてきたところがある。そんな反省から、「伝わりやすさ優先」の文章にしようと思っています。
1年前は台湾で正月を迎えていました。その時点では新型コロナウイルスの存在は知らず、「年2回海外旅行できればいいな」などと考えていた。呑気なものです。
あっという間に世界は変わる。世界が変われば、日本も、地域も、業界も、我が社も変わる。その結果、自分の働き方や暮らしも変わっていく。ですが、自分の仕事、暮らし、人生を好ましい方向へ変えていこうとするならば、世界が変わってくれることを期待するのではなく、自らが変わらねばなりません。また、自社が変わっていくために、率先して自分が行動していかねばなりません。どれほど情熱を傾けてできるかどうか? ここにかかっています。
今年の正月は過去最大級の緊張感をもって迎えることとなりました。この緊張感は2002年の正月以来、19年ぶりのことです。
皆さん(特に我が社のみんな)はどのような正月を迎えているのでしょう? これから起こる変化に対し、期待感を持って、前向き、積極的な気持ちで仕事始めの日を迎えることを願っています。