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門外漢の原稿作成技法第27回 ブログ15周年

門外漢の原稿作成技法第27回 ブログ15周年

おはようございます。
 仕事は午前10時から昼までの2時間のみ。あとは休日として過ごす。すべきことは山積しているが、今は休むことが優先事項だと感じた。本当に休む必要を感じているのか、単なる怠け心なのかは、現時点では何とも言えない。両者の間に明確な境界線はない。ただ、休まないと力が発揮できない年代に入ったことは間違いない。高校時代の同級生から電話のあと、メールが届いた。某大手企業を早期退職。だが、それだけではなくユニークな制度の下、新たな形態で仕事をするようになったようだ。調べてみるとおもしろい。日本の企業もどんどん変化している。

主観的文章とは

気づくのが遅れましたが、ブログを書き始めてから、今年1月で15年を迎えました。
 記念すべき1日目は2006年1月21日。そこから毎日書くようになったと思い込んでいたのですが、2回目に書いたのは24日。2日間の空白がある。3回目は27日、4回目は31日。最初の頃は毎日コンスタントに書いていたわけではなかったようです。文字数も400字ちょっと。書くことによほど苦労していたらしい。ブログの文体をどのようにするか、迷っていたのかもしれません。
 ともかく、文章力を取り戻すためのリハビリのような意味もあって、2006年から毎日書き続けることにしました。その成果はスロウ第8号(2006年7月25日発売)に早くも現れます。スロウで最初に書いた記事、「すも~くおいしい 燻製生活」は初期の名文ですね(自画自賛)。
 昨年から、僕は原点に立ち戻って、「読み応えのある真実の食べ物記事」を書こうと努力しています。「真実の」とはどういうことか? それは「自分が心からそう信じている」ということ。ほとんど主観的文章だけで構成された記事。ただ、あまりに主観的すぎるため、最後の2ページにはやや客観性を持たせ、その道のプロの話を紹介するようにしています。
 食べ物を味わう。これほど個人的体験は他にないでしょう。誰かと同じものを食べても、感じ方は人それぞれ。大袈裟に言えば、自分の人生経験すべてと照合しながら味を感じ取ることとなる。子供にとっては「初めての味」でも、大人には「懐かしい味」だったり、「強烈な体験とともに記憶に刻まれた味」だったりする。単純においしいとかまずいといったものではないわけです。
 食べ物ばかりではなく、「北海道 来たるべき未来を見つめて」という連載では、各分野で活躍する人物を取材し、毎回5300字前後で記事にまとめてきました。ここでも許容度ギリギリに主観的文章を書くことを心がけています。相手の話をそのまままとめるだけでは、書き手が何のために存在しているのかわかりません。
 我が社の編集者の多くは「編集者(エディター)」というアイデンティティを持っていると思いますが、僕は文章を書いているときは「ライター」に徹します。どこまで文章で自分の考えを表すことができるのか? そこに関心がある。目の健康を犠牲にしてまでパソコンに長時間向かい続けるのですから、自分の人生を懸けるだけの意味がなければならない。文章を書くときは、いつもそんなふうに感じています。
 妙に力が入ってしまいました。僕の中ではいまだに「自分は門外漢」という意識があるため、力を入れないと意味のある文章を書くことができないのです。この力の入り具合が僕の文体に複雑に作用します。不思議と理屈っぽい話を展開することになったり、無理矢理感のあるダジャレが意図的に挿入されたりする。たぶん、読みにくいと感じる読者もいるに違いありません。
 僕は自分の文章作成技術には自信が持てずにいますが、技法はマスターしつつある。「術」というのは特別な技。「法」は方法の法ですから、特別ではありません。だから、本テーマは「門外漢の原稿作成技法」なんですね。普通の方法を使っても、自分だけが書くことのできる文章がある。それが主観的文章であり、真実の文章である……というのが、僕の文章作成における基本的な考え方です。

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