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リフレーミング80 慣れと負荷

リフレーミング80 慣れと負荷

おはようございます。
 朝、2200字ほどの原稿をまとめる。朝食後、ひと休みしてから買い物へ。帰宅すると午後1時になっていた。昼食後、仕事を開始する。集中してパソコンに向かうが、スピードが上がらない。いつもの通り、いい感じでタイムリミットが迫っているのだが……。5時45分、一区切りつけることにした。夕食のカレーづくりに取りかからねばならない。料理はスピーディーに仕上げることができた。

コロナ禍の分かれ道

平日に仕事をやり残して、土日でつじつまを合わせる。このパターンに慣れてしまったところがあります。平日夜遅く、または超早起きしてひと仕事をすれば、土日はもっと違う活動に使うことができるはず。しかし、体力的に無理が利かなくなってきています。いつの頃からか? たぶん、ここ7、8年に形成させたパターンでしょう。
 朝は4時半から活動していますが、夕方は5時半か6時に仕事を終える。体が慣れてしまいました。ただ、社外での活動がありますから、週の半分くらいはリアルまたはZOOMで会議・勉強会等に参加する。何となくハードに活動しているような感覚で一週間が終わり、土日で残った仕事に取りかかる。あまりいいパターンとはいえません。すぐというわけにはいきませんが、今年はこのあたりを修正したいと考えています。
 このちょっとした「慣れ」というのが恐いんですね。
 今、僕がもっとも恐れているのは「仕事が減った状態」に慣れてしまわないかどうかということ。同業他社の経営者も口を揃えて、同じことを言っていました。これまでハードに1日「10」の仕事をしていたものが、コロナ禍によって「8」になったとします。2割仕事量が減ったとしても、勤務時間の20%を遊んで過ごすわけにはいきませんから、勤務時間8時間で「8」の仕事をするようになる。生産性が20%低下することとなるわけです。
 日々、こうした状態が続くと、20%生産性が低下した状態が「標準」となってしまいます。これが非常に恐い。これまで努力して積み重ねてきた仕事能力が「仕事が少ない」という理由だけで、低下することになるかもしれません。
 しかし、人はそれほど愚かではありません。20%空いた時間をスキルアップにつなげたり、新商品開発の時間に充てる人も現れるでしょう。特に制度として設けるまでもなく、3Mの「15%ルール」のような自由な活動をしている人も、社内に何人かいるのではないかと思います。
 逆に、昨年から新規のプロジェクトが何本も立ち上がっていますから、以前よりもハードという人も多いことでしょう。会社としてはこのほうが望ましい。「10」あった仕事が「8」に減ったが、新規プロジェクト「4」が加わり、1年前よりも20%負荷がかかっている……。そのようにして働く人は、仕事力が確実に上がっていくに違いありません。
 既存「8」と新規「4」とではどちらの難度が高いか? それは明らかに「4」でしょう。初めて取り組むだけでなく、それを軌道に乗せるために、食事をしながら、風呂に入りながら、ときには寝ながら考える。その結果、アイデアが浮かぶようになる。アイデアの出る人と出ない人とがいますが、それはアイデアが出るような「考える習慣」を持っているかどうかの違いが大きいのではないかと思います。
 ゆるい働き方に慣れてしまうと、仕事能力はどんどん落ちていく。目の前の仕事が減っても、自ら仕事や課題を見いだして、以前にも増してハードに働く人は仕事能力が着実に上がっていく。我が社の人たちは後者のタイプだと信じています。ふだん取り組むこのできないことにチャレンジできる。この状況を楽しむ、あるいはこの状況に使命感を感じてほしいところです。
 今、全国各地に、「困難な状況の中、新しい何かを生み出そう」と燃えている人が続々誕生しているに違いありません。戦後、焼け野原の中から新興企業が続々誕生したように、コロナ禍からも何かが生まれつつある。今年から来年にかけて、イノベーションが次々と起こっていくのではないかと思います。

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