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仕事観について85 自律と想像力

仕事観について85 自律と想像力

おはようございます。
 昨日は午前と午後、2時間仕事をしただけ。社内報の原稿。1000字弱のコラムを仕上げる。もう1本、5300字のものは書き始めのみ。完成させようと思うと3時間程度かかりそうだ。早めに見切りをつけ、ひたすら休んだ。

「したいことの最大化」と「好き嫌いの超越」

そういえば、もう18年くらい前の話、僕は「したいことの最大化」という図を書いて、高校生に向かって伝えたことがありました。その図は今も活用しています。中学、高校でキャリア教育に関する講義を受け持ったときに使うことが多い。我が社の新入社員研修でも使用します。拙著「激訳・キャリアデザイン」にも、その図を掲載しています。
 たいていの人には「したいこと」「すべきこと」「できること」の3つがあると思います。この3つは少しずつ重なり合っている。重なる部分が大きい人は、きっと仕事にやり甲斐を感じていることでしょう。もし、重なっていないとしたら、「仕事は苦役以外の何物でもない」か「仕事がまったくうまくいかない」かのどちらか。楽しく働くには、3つの重なりを増やしていくしかありません。
 そこで「したいことの最大化を図る」という考えを生徒、学生、若手社員に伝えています。理想としては、「したいこと」の領域を拡大して、「すべきこと」「できること」を包み込んでしまう。こうなると、仕事は苦役ではなくなる。そして、できることが増えていく。僕自身、まだそのようにはなっていません。けれども、「苦手だな」と一瞬思っても、考え直して「実はこれぞ自分のやりたいことだったのだ」とリフレーミングするようにしています。
 とはいえ、僕には重大な弱点がどうやらあるようです。「すべきこと」を後まわしにして、「したいこと」から始めてしまうことがけっこう多い。僕の中にも苦役と思える仕事がいくつかあります。それらは自分を成長させることで苦役ではなくなるもの。しかし、目の前に強烈に「したいこと」があると、つい、そちらのほうを優先させてしまうのです。僕のパソコンの中(というよりもクラウドの中)にはそうした魅惑的なプロジェクトがいくつかある。ただ、「したいこと」と「できること」が十分重なっていない。このため、やけに時間がかかる。そして、今のところ十分な達成感は得られていません。
 油断すると自分の弱点が妨げとなって、生産的な活動時間が奪われてしまうことになります。したがって、15年くらい前だったと思いますが、「好き」とか「嫌い」とか考えないようにしようと思い、実際にそのように活動するようになりました。考えてみると、僕はもともと好き嫌いの激しいところがあって、嫌いなことを徹底して避ける傾向にありました。その性質は今も残っていて、好き嫌いは考えないようにしているものの、掃除を始めると頭痛がしてくる……といった症状となって現れます。ここを超越しなければ、活動のバランスがとれない。
 「好き嫌い」から自由になると、「したいこと」の領域を広げることが可能となる。今も掃除機の音は好きになれませんが、ずいぶん慣れてきて、耳栓を使わなくても使いこなせるようになりました。
 好き嫌いの超越というよりも、自律的な生き方をすることが大切なのでしょう。自律的なタイプの人は我が社の中にもいます。ただ、このタイプは多いとはいえない。何かがあると流されやすいですし、好きだったものが嫌いになったり、やりたいはずの仕事でも尻込みする。そんな人もいるに違いありません。
 自律的に生きるのが当然と考えている人にとっては簡単なことが、自律的ではない人、あるいは他律的に生きている人には、非常に高い壁のように思えてしまうもの。この心理的ハードルを取り除くことが上司の務めのひとつと言えそうです。壁は存在しない。幻想なのです。
 上司である自分の心の中にも壁や障害があるでしょう。成長意欲の高い人は、壁の向こうにある「自分が手に入れるべきもの」をイメージしているはずです。人材育成で大切なのは、部下の想像力を引き出すことなのかもしれません。

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