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門外漢の原稿作成技法第28回 本心から書くには

門外漢の原稿作成技法第28回 本心から書くには

おはようございます。
 午前中は休日として過ごす。仕事は午後から。社内報用の原稿。2時間半で5700字書く。このままでは長すぎるので少し削る。画像とともに担当者に送る。続いて同窓会報の校正作業等。5時半に仕事を終える。

考えをどれだけまとめるか

社内報では、毎月5500字前後の原稿を書くことになります。スロウ1本分の記事も5000~5300字。だいたい似たような分量。僕にとっては書き慣れている長さ。だからすんなり書けそうな気もするのですが、案外苦労して書くことが多い。
 それは僕のメンタル面に問題があるのか。それとも、考えがまとまっていないためなのか。ブログにしろ、社内報の原稿にしろ、誰かに頼まれて書いているわけではありません。自分の意志で書いている。ですから、メンタル面といっても、単に「自分の怠け心をどう扱うか」だけの問題。書くことに苦労する最大の理由は、「自分の考えが十分まとまっていない」というものでしょう。
 「書きたい」という欲求、「書かねば」という使命感。これだけでは原稿を書くことはできません。書こうとするテーマに対して、自分の考えがまとまっているかどうか。言うまでもないことですが、ここが重要ですね。誰もがそう思っているはず。
 それなのに、自分の考えがまとまる前に原稿を書き始める……という暴挙というか、危険な賭けに出ることがあります。書いているうちに自分の考えがまとまっていくかもしれない。この「かもしれない」に期待して書き始めるんですね。僕の場合、けっこうこのパターンがあります。
 というよりも、このパターンで書くことができるよう、日々トレーニングしているのです。ブログを書き始めるときには、まだ考えがまとまっていません。とりあえず、テーマだけ決めておく。書いているうちにテーマそのものも変わることがあります。書きながら、「本当はこれが書きたかったのだ」と気づく。本心から文章を書くには、考えをまとめすぎないほうがよい、というのが僕の現時点での結論です。
 まったく考えをまとめずに書くのはリスクが大きすぎる。かといって、まとめすぎると、自分の心から書きたいことが引き出されてこない。両者の微妙なバランスが重要。ほどよい加減になっていれば、すんなり書くことができる。そして、毎日のブログというトレーニングによって、できるだけ「まとまってない」地点から文章を書くことができるようになることを目指しています。
 こうしたリスキーな書き方はあまりお勧めできるものではありません。それよりも、「しっかり考えをまとめて書く」ことを基本としながら、書いているうちに浮かんでくるアイデアを文章に盛り込んでいくべきでしょう。人によっては「ちょっと違うな」と思っても、自分の本心を隠したまま原稿を書いてしまうことがあるのではないかと思います。これは僕の推測ですが、取材相手の言葉や客観的事実だけにとらわれてしまうと、自分の本心が言葉として出てこなくなるものです。
 自分の本心と偽りの心。両者の区別がつきにくくなると、書き手は迷いの道に入ってしまうことになる。「自分はこう感じた」と文章中に書かれていても、それが書き手の本心ではない、というケースがけっこうあるのではないかと思うのです。書き手としての危機ですね。
 この問題に対処するには、目的に立ち戻ることが一番。何を書こうとしているのかということ。それを見失うと、客観的事実と相手の言葉を伝えることを重視しすぎて、自分の本心を出さないまま、書き終えてしまうことになる。
 目的が第一。その上で、取材で得た情報をもとに、自分の考えをまとめていく。完全にまとめる必要はなく、謎や疑問はそのまま残しておく。謎や疑問がちょうどよい分量であれば、書いているうちに解き明かされることもあるでしょう。また、謎を解いても新たな謎が浮かび上がることがある。それはそれでよしとすべきだと思っています。

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