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経営指針の話84 とかち支部経営指針研究会誕生から9年

経営指針の話84 とかち支部経営指針研究会誕生から9年

おはようございます。
 午前10時、ZOOMで面接。午後2時45分出社。3時、新聞の取材を受ける。4時半帰宅。調べ物と事務的作業等。夕食。7時、中小企業家同友会とかち支部2月例会。今回はZOOM。当初、士別から参加するつもりだったため、ZOOMで申し込んでいたのだった。今月の例会は経営指針委員会担当。「経営指針で我が社はこう変わった」と題し、3名の経営指針研究会修了生(現在は経営指針委員)が発表を行った。報告者は(有)十勝スロウフード・代表取締役藤田惠氏、(株)中野牧場・代表取締役、中野大樹氏、髙嶋コンクリート工業(株)・代表取締役、加藤貴裕氏。それぞれ聴き応えのある内容。発表後、30分のグループ討議と質疑応答。9時、例会終了。

充実したサポート態勢

ここ数年、2月例会は経営指針委員会が企画するようになっています。これは4月からスタートする新年度経営指針研究会の研究生を募集するという目的があるため。3月には今年度の経営指針研究会の総括報告会が開催されます。2月例会で経営指針成文化に関心を持った人はぜひ参加してもらいたいと思っています。
 とかち支部で経営指針研究会が開催されるようになって9年経ちました。それ以前にも一泊研修によって経営指針をつくるといった講座がありましたが、丸1年かけてまとめあげる研究会ができたのは、2012年度から。僕がとかち支部経営指針委員長になった翌年だったかな? 正確には覚えていません。ともかく、ほとんど手探り状態。運営する委員も手探り、研究生も手探り。迷走しながらの1年間でした。
 回を重ねるごとに、過去の経験値が積み重ねられていったためか、あるいは委員会、サポーターの層が厚みを増してきたためか、経営指針研究会の中身は濃いものとなっていきました。昨日の例会では報告者のひとりが「伴走」という言葉を使っていました。委員、サポーターが研究生に伴走し、しっかりサポートする。そのような態勢がずいぶん整ってきています。
 手厚くサポートするのがとかち支部経営指針研究会の特徴といえるかもしれません。他支部の研究会はどのように実施しているのでしょう? 全道委員会で話を聞く程度ですが、とかち支部のサポート態勢にはときどき驚くことがあります。僕がとかち支部委員長から退いて5年経ちます。前委員長の4年間、そして現委員長の代になって、ますます研究会の充実度が高まっている。
 気づくと、とかち支部会員に占める経営指針研究会出身者比率は着実に増えてきています。経営指針研究会以外の場所で、経営指針や経営計画づくりについて学んでいる人もいるはずですから、相当数の会員は何かしらの指針、計画を持って自社を経営していると考えるべきでしょう。
 同友会の経営指針のよいところは、「指導者ありきではない」というところです。労使見解や財務に関する講義を聴くことはあっても、経営指針成文化の過程で指導を受けるといったようなことはありません。作成するのはあくまでも研究生本人。ワークシートに記入し、それを月1回の研究会の場で発表。発表をもとに、ディスカッションが行われる。基本的には発表+ディスカッションといったシンプルな会を繰り返していきます。
 他の研究生から刺激を受けたり、ディスカッションを通じて深く考えさせられるに違いありません。研究生は1年間ずっと自社の経営指針について考え続けることになるでしょう。
 「学ぶ」というよりも、「自分・自社と向き合う」というところからスタートします。また、自社を取り巻く環境の変化について考えたり、自社の強みをどのように展開していくべきなのか、思いをめぐらせていく。経営指針研究会が「学習会」でも「講座」でもないのは、自分と向き合い、自分の頭で考えるからに他なりません。教えてくれる人はおらず、自分で自分を鍛え上げる。だから「研究会」なのです。
 研究会の活動は驚くほど地味なものです。イベント性があるのは最後の総括報告会くらいでしょう。それまでの約1年間はひたすら自分・自社と向き合い、発表・ディスカッションを繰り返す。このため、経営指針研究会にはどこか求道的な空気が流れています。同友会会員であれば、この空気感はけっこう馴染みやすいのではないでしょうか。

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