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写真家的業務改善行動67 ○○化

写真家的業務改善行動67 ○○化

おはようございます。
 午前中は買い物。午後、書斎の配置換えと書類整理。ずいぶんスッキリした。仕事をしたのは2時間くらい。会社の工程管理等について考える。

仕事は引き算

最近、というよりももっと昔からでしょうか。僕はよく「○○化」という言葉を使います。去年から今年にかけて、ずいぶん使いましたね。スピード化、付加価値化、機械化、自動化、無人化、高度化……。とりわけ、キーワードとも言えるのは、デジタル化とDX化。
 「化」とは、「そのような状態に変える、変わる」という意味。アナログな仕事のやり方をデジタルに変える。それがデジタル化。デジタル化は言葉としては非常にわかりやすいもの。一方、DX化という言葉はちょっとわかりにくい。デジタルを使って従来型のビジネスモデルを新しいものに変える。あるいは、製造工程を大幅に変える。デジタルを使ったイノベーション。そんな捉え方でよいのではないかと思います。
 ただ、一足飛びにDXまで持っていくのは大変なこと。もう少し簡単に着手できる「○○化」を増やすことが大事ではないかと考えています。
 ずいぶん前の話。何かの研修で学んだ中に「ひと手間かける」というものがありました。ただ仕事をこなすだけではなく。ひと手間かけることで付加価値が増す。そのような仕事の仕方を心がけている人も、きっと多いことでしょう。重要なのは、ひと手間は「ひと手間」であって、ふた手間や三手間ではないんですね。ふた手間にすると、とたんに生産性が落ちる。仕事によっては入念に作り込む必要があるでしょう。けれども、すべての仕事にふた手間は必要ない。ひと手間を基本とすべきです。
 「写真は引き算」とよく言われます。仕事も引き算できないだろうか、と考える必要がありそうです。それは手抜きするという意味ではなく、本当に必要なところに時間をかけるために必要なのです。一部の工程で自動化、無人化が可能になれば、もっとクリエイティブなところで自分の能力を発揮することができる。意味の薄いところに自分の仕事時間の多くを費やしてしまうことのほうが、手抜きというべきではないでしょうか。そう考えると、僕にも手抜きの時間がけっこうありますね。反省すべきところがたくさんあります。
 個人の仕事の処理能力には限界がありますから、アナログな仕事ではスピード化といっても効果は限定的。撮影速度、執筆速度が2倍速になった。それだけでも立派なものといえるでしょう。
 機械の場合は人間に比べると飛躍的効果が期待できます。ガリ版の印刷とオフセット印刷とでは比較にならない。だから、たいていの製造業では機械化が欠かせません。しかし、印刷業界では飛躍的に生産性が高まった結果、供給過多が起こり、過当競争に陥ってしまいました。今は「機械化」よりも別な「○○化」が求められているのです。
 自社の強みをさらに強化できるような「○○化」が必要ですね。そのヒントは異業種のビジネスにあると僕は考えています。一昨年、20年ぶりに旅行したオーストラリアでは、その変貌ぶりに驚きました。町並みはほとんど変わっていませんでしたが、買い物の仕方が変わっていました。一番多かったのは自動化と無人化ですね。田舎のガソリンスタンドに人がいないとか、ファストフード店で機械に向かってオーダーするとか。日本でもそういう店が増えつつあるのかもしれません。サービス業では「無人化」が進むような気がします。その反対に「人がいることが付加価値である」と考える店もあるでしょう。
 すべてを変える必要はないわけですが、顧客満足にも働き方改革にもつながっていないような現行システムは大いに見直すべきところ。ここに自社の伸びしろがある。我が社の場合は、伸びしろだらけと言ってよいかもしれません。デジタル化、DX化は当然進めていくことになるでしょう。それと同時に、自分の日々の仕事の中から、「○○化」すべき対象を見つけ、着実に実行に移すことが重要ですね。

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