
おはようございます。
午前10時、某プロジェクトのミーティング。11時からは出版広告部リーダーミーティング。午後1時、自宅でリアルミーティング。4時半、役員会。通常はリアルで行われるのだが、大雪のためZOOM会議となった。
自分でクリーニングする
インクジェットプリンタというものは、ノズルが詰まってインクが出なくなることがあるものです。今使っているプリンタは滅多に詰まらない。しかも、大容量なので1年くらいインクを補充せず使用できる。大変重宝しています。ですから、たまにブラック1色、まったくインクが出なくなると、プンタが故障したのではないか、と一瞬疑ってしまいますね。クリーニングをしたら、ちゃんとプリントされるようになりました。
単なるインク詰まりなのに、大問題であるかのように思い込んでしまう。こうした出来事、日常業務の中でもときどき起こります。ノズルが詰まっているのではなく、僕らの頭のどこかが詰まっている。自分でクリーニングするか、誰かに詰まりを解消してもらわなければなりません。
人間、いろいろなタイプの人がいます。多少無理矢理感はありますが、インクジェットプリンタに置き換えてみましょう。ほとんどの企業が求める人材は、やはり「大容量タイプ」。しょっちゅうインク交換せねばならないのは手間もコストもかかる。そして、「詰まりにくいタイプ」。僕が10年くらい前に使っていたインクジェットプリンタはものすごく詰まりやすく、クリーニングするとみるみるインクが減ってしまいました。プリンタ本体の何倍もの金額をインクに費やした。同じような経験をしている人も多いに違いありません。
というわけで、大容量で詰まりにくい自分をつくっていくことが求められます。職種によっては、4色インクではなく、6色、8色の繊細な仕事をしている人もいるでしょう。そうしたタイプの人は、さらに詰まりにくい自分をつくらねばなりません。
頭の中が詰まる最大の原因は、マイナス思考にあるのではないかと思います。やればできることでも「無理だ」と考えてしまう。その時点で頭の中のインクは詰まります。これに紙詰まりが加わって、複雑な詰まり方をするタイプの人もいる……。話がややこしくなるので、インクジェットプリンタにたとえるのはやめにしますね。
仕事というものは、できるかどうかわからないことを「やる」と決断するところから始まります。もちろん、誰にでもできる仕事というものもありますが、それは仕事ではなく、作業と言い換えるべきしょう。仕事と作業を区別しなければ、仕事力は高まっていかない。
一般の人ができないことができるから、付加価値が生まれ、受注または販売することができるのです。簡単な作業であれば、最低料金になる。難度が高ければ金額は高くなる。常に、できるかできないかわからないというレベルの仕事にチャレンジすること。それが僕らの持つべき仕事観ではないかと思います。
ただ、僕も含め、誰もが崇高な仕事観を持っているわけではありません。心の中では「まいったな」と思うようなこともある。ただ、それを口に出すべきではないと思うんですね(出してよいタイプの人もいます)。
ここで、ちょっとしたクリーニング作業を行うわけです。「まいった」の代わりに「おもしろそう」と言ってみる。「難しい」の代わりに「やり甲斐がある」。この種の置き換えができる人は、たぶん詰まりにくいタイプといえるでしょう。
ただ、言葉だけではなく、心からそう思い込む必要があって、言葉と心との間にギャップがあると自己矛盾が拡大していき、自分を窮地に追い込んだり、逃避の傾向が現れてくる。難度の高い仕事にチャレンジする必要はあるのですが、その難度は適正レベルでなければなりません。そのあたりは、やはり上司が把握しておくべきでしょう。
上司も経営者も当然ながら難度の高い仕事にチャレンジしています。それは誰が把握することになるのか? たぶん「もうひとりの自分」ではないかと僕は考えています。