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偶然経営仮説32 睡眠学習効果

偶然経営仮説32 睡眠学習効果

おはようございます。
 午前8時半朝礼。午前中に予定されていた会議は仕切り直しとなった。ちょうどすべきことがたまっていた。少し救われた。午前と午後、合計4時間くらいかけて、エクセルと格闘する。わからないことを調べながらの作業。やり方がわかってれば、1時間程度で終わる作業なのかもしれない。4時、某プロジェクトのミーティング。6時15分、同友会事務所に立ち寄ってから帯広柏葉高校へ。6時半、同窓会部長会議。100周年記念事業がメインの議題だった。8時半帰宅。

潜在意識にプリントする

偶然、何かひらめく。偶然、思い出す。偶然、やり方がわかる。偶然、道が開ける。偶然、探していたものを見つける……。
 人生の中にはさまざまな偶然があるのではないかと思います。好ましい偶然もあれば、困った偶然もある。こんなはずではなかったのに、と思うような偶然に巻き込まれて、おかしな方向へ流されることもあるものです。僕自身、振り返ってみると、あれよあれよという間に押し流されてしまった経験があります。確かに自分が意思決定したことではありますが、自分としては「偶然のなせる技」のように思えてしまう。これは主体的意思決定ができていないためと考えるべきかもしれません。
 自己啓発系の研修を受講すると「偶然ではなく必然」といった話が出てきます。確かに、そのように考えるほうが人生の質を向上させることができるに違いありません。しかし、それでも「偶然以外の何物でもない」という偶然が存在します。宝くじに偶然当たったり、自然災害に偶然巻き込まれたりするのは、必然ではないでしょう。
 「偶然」と呼んでいるものの中にも、いくつかの種類がある。そう考えるべきですね。必然に近い偶然、あるいは自分の手元に引き寄せることができそうな偶然。そのあたりを自分の手でコントロールすることが重要なのではないかと思います。
 関係があるようなないような話になりますが、僕が中学生だった頃の話。もう、45年くらい前になりますね。期間としては1年弱。僕は突然猛勉強をしたのでした。そのとき、何を考えたのか、「起きている間だけではダメだ。睡眠学習だ」と思ってしまったのです。そこで手に入れたのが睡眠学習機。SLシータップという商品でした。ネットで調べてみると、中古で売られていました。今見ると、レトロフューチャーな外観ですね。ちょっとほしくなる……。
 原理としては単純な製品。覚えたいことをSLシータップに録音して、眠るときに再生するというだけ。実際のところ、眠っているときに学習しているのではなく、録音時に記憶するという学習原理なのではないか? そんな疑惑も湧いてきます。僕は、録音した自分の声を聞くのが嫌で、あっという間に使わなくなってしまいました。昭和の頃の通販では、僕はいくつもの失敗を繰り返しました。
 それはともかく、睡眠学習という言葉には今も惹かれるものがあります。好ましいアイデアは起床から1時間以内に訪れることが多いと感じているからです。眠っている間も人は何かを考えている。有用な刺激があれば、アイデアが浮かびやすくなるのではないか? 
 起きている時間と眠っている時間との間に明確な境目があるわけではない、と考えることもあります。僕はぼんやりしている時間がけっこうあります。半覚醒状態。僕ばかりではないでしょう。ぼんやりしている人は案外多い。絶好の睡眠学習タイムです。何かを記憶するのではなく、前向きな言葉をシャワーのように浴びる。睡眠学習は暗記に使うよりも、潜在意識に働きかけるためのものではなかろうか?
 会社には語り部のような人が何人か必要です。BGMのように自社の理念、価値観、文化について語り続けてくれると、起きている間ではあっても睡眠学習同様、潜在意識にプリントされていくのではないかと思います。

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