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取材記録12 取材すると謎が深まる

取材記録12 取材すると謎が深まる

おはようございます。
 朝5時10分出発。最初の目的地はえりも町。といっても、取材時刻は11時半。当然ながら、かなり早く到着した。少しだけ風景撮影。そして、郷土資料館へ。求めていた資料はほとんどない。図書室はコロナのため閉鎖されていた。役場にも足を運ぶ。11時半からは撮影がメイン。あっという間に終了。昼食は様似。久々の飛び込み取材。メインの取材は午後1時半から。浦河にある日高振興局。1時間半ほど話を伺う。おもしろい記事になりそうな予感。帰途も同じルート。えりもの店で取り置きしてもらったものをピックアップ。6時半帰宅。

編集者により異なるアプローチ

昨日はひとりで取材しました。僕の担当記事なので、単独のほうが効率はよい。しかし、僕の時間の使い方には非効率なところがあります。だから、本当に効率的なのかどうかは何とも言えません。ひとりのほうが気楽だと感じるのは、気兼ねなく早朝出発できること。近年は早朝といっても5時頃になってしまうのですが、かつては早朝といえば3時か4時でした。
 取材の仕方は編集者によってずいぶん違いがあるのではないかと思います。スロウは「現場主義」を基本としていますから、取材をする中で方向性が変わっていくということがよく起こります。特集記事の一部だったものが単独ページ(スロウでは「白ページ」と呼ばれている)に変更されることもあります。また、掲載号をずらすこともある。
 予定通りに掲載する場合も、想定していた記事内容から変わっていくことが多い。ただ、このあたりは編集者によって個人差があるようです。最初に下調べをしっかり行って、ある程度考えをまとめてから取材に臨む人がいる。そうかと思えば、あえて調べることはせず、頭の中をまっさらにして先入観なしに取材しようとする人もいます。だいたい、2つの系統に分かれるのではないかと思います。
 僕はどうかというと、実はそのどちらでもありません。かなりしっかり調べてから取材に臨むようにしています。しかし、みんなと大きく異なるのは、取材しているうちに頭の中がまっさらになっていく。取材を通じて謎が解明されていくのではなく、取材すればするほどよくわからなくなっていくことがあるのです。ともかく、ICレコーダーが頼り。何が書いてあるのか判読困難な僕のノートも一応頼りにしてから、原稿を書くことになります。
 多くの編集者は取材することによって情報がインプットされ、頭の中が整理されたり伝えたいことがまとまっていく。僕も情報をインプットするのですが、頭に入れた時点では何が何だかよくわからない。しかし、「わかりませんでした」というわけにはいきませんから、こんがらがった頭の中を整理し、思考を組み立てる作業を行う必要があります。ここに実は時間がかかる。卓越した編集者は、取材したらすぐに書けばよい、と考えます。それができる人とできない人がいて、僕の場合は「圧倒的にできない」タイプといえます。
 僕は「熟成期間」と呼んでいますが、熟成されるまで最低1週間、長ければ2ヵ月くらいかかる。それでいて締め切りが迫ってから取材予定を入れることが多いため、綱渡りになる可能性が非常に高い。昨日の取材は僕としては早い段階で予定を入れることができました。けれども、頭の中には謎がたくさんある。どのような記事になるのか、現段階ではほぼ白紙状態といえます。まあ、いつものことではありますが……。
 気になることがあって、取材テーマが決まり、取材対象を絞り込んでいく。僕の記事は「気になること」に重点が置かれています。気になることは、たいていの場合、自分の過去と何らかのつながりがある。よりよい未来のために記事を書こうと考えるわけですが、今起こっていることとこれから起こることは、必ず過去とつながっています。この関連性を明らかにすることによって、わからなかったことがわかるようになる。どんな記事でも、僕の書き方はだいたい同じですね。これ以外の書き方はあまりよくわかっていない。文体は使い分けていますが、思考法はワンパターンなところがあるようです。

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