
おはようございます。
朝は新入社員研修の準備。9時50分出社。10時10分から新入社員研修第2講。休憩をはさんで第3講。12時半、昼休み。午後の部は1時45分から。第4講。3時終了。当初の予定では1講座1時間だったが、1時間20分必要であることがわかった。帰宅後は幹部会議の準備。4時、幹部会議。議題は9つ。5時45分終了。夜、ひと仕事しようと思っていたが、料理に時間がかかった。ひと仕事は翌朝に持ち越された。
歴史から学び、歴史をつくる
4月20日までは、新入社員研修中心の日々を送ることになります。毎年、僕にとって一番ハードなのは4月。と同時に、いろいろ学ぶことの多い月でもあります。
それにしても、1日3講座は詰め込みすぎかもしれません。準備がギリギリという感じになります。ここ1年の情勢の変化に対応して、少しずつ中身をリニューアルしています。わずか1年の間に、変更せねばならない箇所がいくつもできている。資料を確認しながら、軽く驚くことがありますね。僕以外の講師5名はどうなのでしょう? 準備は進んでいるのか、ちょっと気になるところです。
昨日は「我が社の歴史と事業」「なぜ出版なのか」「印刷の歴史」の3講座を行いました。それぞれリンクしている内容なので、ほとんど同じと思われるスライドも数枚ある。グーテンベルクの画像がいくつも登場することに改めて気づきました。グーテンベルクの偉大な業績と彼の人生における大きな失敗。ここから我々は学ばねばなりません。新入社員研修にしてはちょっと大きすぎるテーマ。ですが、歴史の中には、今に役立つ情報がたくさん詰まっている。そのことに気づいてもらうだけでも、講義を行う意義があるというものです。
昨年の新入社員研修はZOOM開催だったため、講義後の質疑応答と感想の発表は割愛されました。2年ぶりに、質問・発表のコーナーが復活。これにレポート提出が加わります。インプットだけでは終わらないのが、我が社の新入社員研修の特徴のひとつ。新入社員研修では、理解することよりも、何に気づいたか、どんなインスピレーションを得たのかが重要となります。試験問題があるわけではないので、覚えることが研修の目的ではありません。
このような形で新入社員研修を行うようになって、何年くらい経つのだろう? すっかり忘れてしまいました。10数年前であることは間違いありません。調べてみようと思います。10数年前に入社した人、何人かに尋ねてみればすぐに判明するでしょう。
人間は本当に忘れやすい。とりわけ、僕の忘れる能力には自分でも驚かされることがあります。5秒前のことでも忘れてしまう。これはある種の能力でもある。僕は「忘却力」と呼んでいますが、忘却力を正しく活用すれば、クリエイティブな仕事ができることがある。平凡な仕事の仕方をすれば、「ただの忘れっぽい人」で終わってしまう。自分の能力をプラスに活用する。これは新入社員でもベテラン社員でも経営者でも、まったく同じと言えるでしょう。
忘れやすいからこそ、歴史を学ぶ必要性があるわけです。そしてまた、歴史は学ぶだけのものではありません。「今」もやがては歴史の一部となる。自分たちは歴史をつくっているのだ、という感覚を持つ必要があるのです。世界史には記載されないかもしれませんが、社史に自分の仕事を記録することは十分可能。ぜひ、社史に残るような仕事を成し遂げてほしいと思っています。
社史に残らなくても、少なくとも自分史には自分の行ったことが刻まれます。1年ずつ書き加えられていく自分史が輝かしいものとなるか、不本意なものとなるのか。それは自分にとっては最大の関心事といえるのではないでしょうか。それは目標、行動計画の立て方と、行動の仕方にかかっています。