おはようございます。
朝は講演資料の手直しと新入社員研修の準備。午前8時半、朝礼。9時15分出社。9時半、新入社員研修第7講。10時45分、第8講。予定通り、昼に終了した。午後は第9~10講の準備。半分しか進まなかった。4時、同友会事務所でミーティング。5時帰宅。自宅でミーティング。ディスカッションが続く中、僕は帯広柏葉高校へ。6時半、同窓会部長会議。8時帰宅。
自分で自分を成長させる
新入社員研修第7講は「エニアグラムとハーマンモデル」、第8講は「人生の異質化戦略」でした。
エゴグラム、エニアグラム、ハーマンモデル。これら3つの違いから解説していきました。いずれも1時間や2時間で伝えきれるものではありません。僕の講義を通じて、関心を持ってもらい、自分自身で学んでもらえればよいと考えています。
自分のことに一番関心を持っているのは自分であるはず。自分のことについて、周囲の人からとやかく言われたいと思っている人はたぶんいない。自己診断をするのが一番よいのです。その方法はいくつもあるわけですが、僕が学んできた3つの手法は、理にかなっているのではないかと思います。「先天的に備わったもの」(エニアグラム)、「成長歴を示すもの」(エゴグラム)、「自分で身につけたもの」(ハーマンモデル)。これらを学ぶことで、自分の成長課題やよりよい人間関係を築いていく方法を知ることができるのです。
第8講の「人生の異質化戦略」は、我が社のオリジナル、というよりも僕の仕事観が中身の大半を占めています。ただ、僕の仕事観はさまざまな人と関わり合う中で形成されてきたものですから、特別なもの、特異なものというわけではありません。仕事観は人によって違っていて当然ではありますが、我が社が好ましいと考えている仕事観を中心に述べていきました。
最初に河井寛次郎の言葉「暮らしが仕事 仕事が暮らし」「新しい自分が見たいのだ 仕事する」を紹介しました。この仕事観はすべての人に当てはまるものではないと考えています。けれども、我が社の新入社員にはきっと当てはまる。「仕事にはONとOFFが必要」という考え方も当然あってよいわけですが、完全にスイッチをOFFにしている人はいないでしょう。暮らしの中から仕事のアイデアが出てきたり、仕事が暮らしの一部だと思える瞬間があったりする。それが自然なのではないかと思います。
今年度新たに加えた項目は、ウィリアム・ジェームズの「心が変われば……」という言葉です。この言葉はあまりに有名ですし、ヒンズー教の教えの中にも同じようなものがあります。自分を成長させようと思ったら、やはり最初は「心」が重要であるに違いありません。どれほど恵まれた環境にあっても、「自分で自分を成長させたい」という心を持たなければ、成長も仕事の充実もないでしょう。我が社の理想とするのは、「一人ひとり自ら学んでいる、勝手に人が育っている」という状態。実際には、そう簡単にはいきませんが。
ほとんどの人は「学ぶこと」よりも「働くこと」を優先させています。それは半分正しいのですが、もう半分は正しくない。仕事を通じて学べることは一部に過ぎません。純粋に勉強する、研究する時間を確保することが大切です。働くだけでは成長速度が緩やかにしか上がっていきません。これに対して、世の中の変化の速度は劇的に速い。普通に仕事をするだけでは、後れを取ってしまいます。自分の仕事能力が時代遅れのものとなってしまうのです。
仕事時間に仕事だけをする人は、プライベートな時間に勉強しなければなりません。勤務時間内に勉強時間を確保できる人は、「これも仕事の一部なのだ」と考えて勉強すべきでしょう。今は、ウェビナーのメニューも豊富にあります。貪欲に学ぶ人はどんどん自分を成長させることができる。「ただ真面目に働けばよい」と考えている人との差は広がるばかりでしょう。
新入社員のうちに、ぜひ「人生の異質化戦略」を身につけてほしいと願っています。