
おはようございます。
朝は講演の準備。8時半、I氏がやってきた。スロウの商品撮影。あらかじめライティングを整えていた。20分くらいで撮影終了。9時25分出社。9時半、新入社員研修第9講。思ったよりも長引いた。11時過ぎから第10講。思ったよりも早く終わり、ちょうど12時となっていた。午後は11~12講の準備。3時50分、同友会事務所。4時から北海道中小企業家同友会常任理事会。6時半帰宅。夕食後、忘れていた仕事があったため、再びパソコンに向かう。
個人のコア・コンピタンス
第9講のテーマは「地域経済循環」でした。少していねいに説明しようとしたら、話す速度が通常の1.2倍速ではなく、1.0倍速になっていたようだ。なぜ富は大都市に集まるようになっているのか。このあたりを説明するのにも、やや時間がかかる。ただ、3名の新入社員の関心は高く、質疑応答では深みのある質問が出てきた。
明日は中小企業家同友会オホーツク支部オホーツクビジョン普及部会の総会後、講演する予定になっています。事前にいただいたオホーツクビジョンの資料の中に、「地消地産」という言葉がありました。注釈では、「基点を生産とする地産地消とは異なり、消費を基点とし、地域で消費するものは地域で生産するという考え方」と説明されています。僕も地消地産という言葉は聞いたことがあります。確かに消費を基点とするという視点が重要なのかもしれません。さらに踏み込んでいえば、地域の中にある潜在ニーズに応えて地域企業が生産、あるいは商品開発するということでしょう。地域の人は本当は何を求めているのか? そこに的確に地域企業が対応できれば、自ずと地域経済循環率は高まっていくに違いありません。
第10講は「コア・コンピタンス」。一般に、コア・コンピタンスの概念を理解するのはそう簡単ではないと思うのですが、我が社の場合は個人レベルに落とし込むため、これ以上ないというくらいにわかりやすくしています。「コアコンピタンス経営」を著したゲイリー・ハメル教授、C・K・プラハラード教授もビックリするに違いない。驚くか、怒るか、笑うかのいずれか。また、コア・コンピタンス経営に対して、真剣に真面目に取り組んでいる企業経営者からはひんしゅくを買いそうな説明の仕方。
コア・コンピタンス=○○バカ。昨日はそのように説明しました。単なる「バカ」では仕事にならないのですが、「○○バカ」という存在は、会社にとっては貴重な戦力です。写真バカ、営業バカ、印刷バカ、デザインバカ……。何であってもよいのですが、夢中になれる何かを持っている人はコア・コンピタンスを持っている人と言ってよいのではないか?
まだ自分のコア・コンピタンスを自覚していない人のために、見つけるための手かがりを提示しました。それは「こだわり」「凝り性」「マニアック」です。異常なほどこだわっているものがあるとすれば、それは自分のコア・コンピタンスである可能性が高い。「異常なほど」「他人にはない」何か。ここがポイントですね。
異常なほどこだわったり、凝り性だったり、マニアックなもの。それを特定し、そこにどんな能力が関わっているのかを探っていく。「力」をつけることのできるもの。それがコア・コンピタンスです。僕の場合は、「写真力」ということになります。年度によっては、「写真表現力」とか「写真的思考力」になったりします。僕に限れば、「写真技術力」になることはないでしょう。僕の場合は写真そのものよりも、写真的な考え方に基づく世界を見る目や創作物のほうに関心が向かっています。
新入社員がいきなり「個人のコア・コンピタンス」と言われてもとまどうことでしょう。けれども、就職活動を通じて、この1年、自分と向き合う時間が多かったと想像します。自分の中に秘められた能力や可能性に目を向けるには絶好のタイミング。コア・コンピタンスを特定する手法を活用して、自分の強みを伸ばしていってほしいと思っています。