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学習記録62 新入社員研修11~12

学習記録62 新入社員研修11~12

こんばんは。
 投稿の時刻が大幅に遅くなってしまいました。14日水曜日は、早朝から研修準備、講演準備。9時半、新入社員研修第11講。10時45分から第12講。10時15分、ノースランドへ。12時半、帯広ロータリークラブ例会。ロータリー情報記録保存委員会担当例会。僕は委員ではないのだが、卓話を担当させていただいた。テーマは「シェルドンの奉仕理念と資本主義の行方」。大袈裟なタイトルをつけてしまった。しかし、調べていくと歴史はおもしろい。知らなかった過去が明らかとなる。28分の卓話だが、このためにずいぶん時間を使って調べていった。こういう時間も必要だと思う。だが、その代償として睡眠不足が重くのしかかり、帰宅後30分ほど仮眠を取る。それから、再び新入社員研修の準備と別な講演の準備。夕食後もパワーポイント。10時半頃終了。

出版の今後

新入社員研修第11講のテーマは「我が社の理念と価値観」。新入社員にとって、「価値観」はなじみのある言葉ですが、「理念」はちょっと漠然としたイメージに違いありません。理念とは何なのか? そのあたりから話を進めていきました。難しい言い回しでは訳がわからなくなりますから、理念=理想+信念。この単純な説明でよいのではないかと思います。我が社の経営理念には、これに「事業の方向性」が加わります。したがって、理想+信念+事業の方向性。それが、短い経営理念の文言の中に盛り込まれています。
 経営理念はきちんと説明しないと、一人ひとりバラバラな解釈をしてしまうことにもなりかねません。解釈がバラバラだと、せっかく理念を成文化してもそれを共有できなくなる。言葉ひとつひとつをこれでもか、というくらいに定義づける。それが企業の経営理念には欠かせないでしょう。
 そこまで行っても、全員で共有できると断言することはできません。理念に沿った行動とは何なのか、具体的な事例を知ってもらう必要があります。仕事現場での理念行動とはどなものか? 具体的事例は、僕よりももっと現場に近い人から伝えるほうがよいでしょう。それぞれの部署に配属されたとき、上司、先輩から教わることになると思います。
 第12講のテーマは「出版の歴史」。これは個人的に盛り上がるテーマです。ただ、気持ち的に盛り上がるものの、1時間ほどの講義の中できちんと伝えていくのは容易ではありません。僕の持っている知識はかなり不足気味ですから、なおさらです。出版の歴史について、中身の濃い講義ができるようになるにはもう数年かかることでしょう。
 今年は過去の歴史というよりも、近年の動きについて資料を追加しました。電子書籍とオーディオブック。このあたりの変化が実に激しい。数年前の出来事がもうすでに歴史化しているという感じです。今後数年間のうちに、激流のように変化していくことになるのか? よくわかりませんが、僕の認識としては、日本においても急速に普及していくことになると読んでいます。機は熟している。そう考えてよいのではないでしょうか?
 今後市場が成長していくと、我が社には大きなビジネスチャンスが待っています。これは地方の出版社にとって追い風となることでしょう。ただ、その一方で「紙の本」をおろそかにするのは考えものだとも思っています。物質として存在する本も必要。紙の本と電子書籍・オーディオブック。両者は補完関係になっていくのではないでしょうか。それぞれの地域には、出版文化を伝える拠点として書店の存在が欠かせません。図書館だけあればよいというものではない。
 そう考えていくと、今後は各書店の品揃えが個性的になっていくのではないかと思います。もちろん、現行の制度の中ではなかなか変えていきにくいところ。しかし、中長期的に捉えれば、出版社も書店も変わっていかねばなりません。どのような姿がベストなのか。僕は出版社・印刷会社としての視点しか持ち合わせていないような気がします。
 ただ、幸いなことに、よく言われるような活字離れは起こっていないと感じています。本や雑誌が好きだという人は多い。課題は提供の仕方にあるのだと考えるべきでしょう。

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