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門外漢の原稿作成技法第34回 自動化の可能性

門外漢の原稿作成技法第34回 自動化の可能性

おはようございます。
 午前8時半朝礼。朝礼後、一部の人たちがZOOMに残って、自動見積システムの説明会。O氏が我が社オリジナルの見積システムをついに完成させたのだった。操作は簡単。そして便利。誰にでも使えそう。これを活用すれば、営業職の人の手を煩わせることなく、正確な見積金額を出すことができそうだ。
 9時半から昼までは原稿執筆に集中。午後1時半、来客。話の中からずいぶん方向性が明らかになってきたような気がする。3時過ぎ帰宅。原稿の続き。5時、中小企業家同友会組織企画委員会。7時終了。夕食。8時執筆再開。9時20分、この日の仕事を終える。細切れ時間で書き進めているため、執筆のスピードは鈍い。

不完全なほうが人間的

今回、僕はかなり追い詰められています。使うことのできる時間が限られている。このような状況下でどのように締め切りに間に合わせるのか。しかし、過去間に合わなかった原稿は一度もない。今回はどんなふうに危機を脱するのか。我ながら見物だと思っています。
 それはともかく、見積システムの完成度は非常に高いものであるように、僕には感じられました。実際に使ってみなければわかりませんが、印刷会社としては必要十分な機能。すべての印刷商品に対応可能なのだろうか? 100%は無理だとしても、我が社の仕事の大半をカバーできるという印象を受けました。
 自動化によって営業職の人は間違いなく楽になる。営業効率が高まるに違いありません。それも、市販のシステムではなく、我が社のビジネスに合うようにつくられている。ここがポイントですね。
 自動見積システムと同じように、原稿を書く際、自動的に必要な言葉が出てくればよいのに……。そう思ってしまうのは、締め切りに追われているからに他なりません。しかし、この「自動」という考え方、文章作成にも応用できるのではないか。そんな考えが頭に浮かんできます。
 というのも、僕の原稿執筆時間を思い出してみると、案外どうでもよいところで時間を使っていたりするのです。どうでもよいところの最たるものは、語尾を考えている時間。
 「だ・である調」と「です・ます調」の使い分けは簡単ですが、それだけで語尾の問題が解決するわけではありません。どのように文を終えるか、案外迷ってしまうことがあるもの。「だと思う」「ではなかろうか」「かもしれない」「に違いない」「のような気がする」……。どの語尾で文を終えても、文意は大きく変わらないのではないかと思います。
 「だと思う」が頻繁に登場すると、稚拙な文章となる。だから、適当に他の言葉に置き換えたりすることがあるものです。すべての語尾に必然性があるわけではありません。
 仮にAIがさらに進歩していくと、どういうことができるようになるのでしょう? 文章が単調にならないよう、語尾をほどよく振り分けてくれるかもしれません。しかし、そのような差し障りのないところから始まって、やがては文章の本質的な部分まで侵食されるようになってしまうのではなかろうか。人間が自分の頭で考えることを放棄するようにもなりかねない。ちょっと恐ろしい感じがしますね。
 というのも、それに近い感覚を僕はすでに持っているからです。たとえば、30年以上前、ワープロを使うようになってから、僕の漢字力はどんどん衰えてきています。これは多くの人が経験していること。ワープロ、今ならパソコンが正しい漢字の候補を出してくれる。どれが適切かを選択するだけ。手書きでは書けないが、パソコンなら正しい漢字を書くことができる。これは進歩か退歩か。どちらとも言えそうです。
 ワープロソフトの校正機能はずいぶん進歩してきているようです。ですが、僕は誤字・脱字以外では使わないようにしています。ときどき、頼んでもいないのに「文章指導」されることがあります。たとえば、一太郎では「できなくもない」と入力すると、「否定の連続」という〝指導〟が入る。人間の微妙な心の動きを理解することを、ワープロソフトは苦手としています。文章として不完全だからこそ、人間的な文章を書くことができるということなのかもしれません。

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