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門外漢の原稿作成技法第38回 明確なメッセージ

門外漢の原稿作成技法第38回 明確なメッセージ

おはようございます。
 朝のうちに原稿を仕上げる。社内報原稿5300字のうちの書き残している分。たぶん1500字くらい。ほぼノンストップ40分くらいで書き上げた。見出しを入れると文字数は5500字。写真で調整すれば収まる分量。一部修正してから担当者に送る。10時にはすべき事を終えていた。昼、買い物へ。庭用のホースが必要とのこと。買い終わると、みぞれかあられのようなものが降ってきた。帰宅後、ひと休みしてから机まわりの種類を整理する。8時就寝。

掘り進むこと

過去最高に迫る執筆速度でした。このペースで最初から5500字を書いたとすれば、2時間28分という計算になるでしょうか。最速タイ記録。僕にとっては驚異的スピード。ふだんは迷ったり、調べたりします。4時間くらいかかるのが普通。スロウの原稿であれば、6時間くらいかかるかな?
 最速で書くことができたのは、当然ながら、書きたいことが頭の中に明確にあったからと言えます。書きたいことがハッキリしている。それだけで、8割方原稿執筆は完了している、と言ってよいのかもしれません。スロウの原稿ではもう少しモヤモヤした部分があってよいのですが、社内報のような文章の場合、迷いはないほうが好ましい。
 僕の考えでは、文章というものは「文章作成技術」よりも「書きたいことがある」ことが重要。さらに、書きたいことの中に「メッセージがあるかどうか」が鍵を握るのではないかと思っています。自分の中にメッセージがあれば、ほとんど迷うことなく書き進むことができる。多少、文章表現力が稚拙であっても構わないでしょう。
 文章力が乏しいという自覚のある人は、可能な限りひとつの文を短くする。これだけで意味の通る文章となる。たぶん、学校でもそのように指導していることでしょう。みんなわかっている。けれども、自分の頭の中が複雑になっているため、つい回りくどい書き方をしてしまうのです。接続助詞でつなげながら、ひとつの文の中で複数のメッセージを伝えようとする。そうなると、途端にわかりにくい文章となってしまいます。
 あふれ出る思いやメッセージをコントロールしながら、1文・1メッセージという原則を貫く。そうすれば、意味の伝わる文章となりやすい。書き手には自分を律する力が必要ということでしょう。
 湯水のように湧き出すメッセージがない場合はどうしたらよいのか? 多少時間はかかりますが、考え方としては簡単です。言葉は「湯水」なのだと考え、温泉を掘るように、自分の考えを深く掘り進んでいけばよいはず。考えが浅い状態で書こうと思うと、表面をなぞるような文章しか書くことができません。
 20代の人に深い文章を期待するのは無理なことなのか? 一瞬、そのような考えが浮かぶこともあります。しかし、そうではないと僕は思うのです。学生時代を通じて、深く学んできたことがひとつはあるのではないか? 僕の場合は「写真」。みんな、ひとつかふたつは持っているに違いありません。野生動物の生態を研究してきた人であれば、研究で得た知識や研究を通じて身につけた人生観と関連づけながら、文章を書くことが可能となります。ICTに詳しい人なら、人間の心の動きをデジタル技術に置き換えて説明できるかもしれません。
 広くも狭くも学ぶことができるわけですが、何かひとつ、この分野では自分は誰よりも詳しい、深く考えているというものをつくるべきでしょう。何10年もかけてそこを掘り進んでいくと、どこかで「温泉」のようなものが見つかるはず。中には油田や金鉱脈を掘り当てる人もいるでしょう。掘り進む楽しみを新入社員及び若手社員には持ってほしいと思っています。

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