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仕事観について100 根付く

仕事観について100 根付く

おはようございます。
 午前9時15分、出社。新入社員3名に辞令を交付。記念撮影。9時45分帰宅。10時、ミーティング。ここ数ヵ月、会議はハイブリッドでの開催が当たり前になっている。使っているマイクは普通のものだが、性能がよく、一般に使われているスピーカーフォンよりも音質がよさそうだ。全体会議の後、別件のミーティングも行われた。午後1時15分、出社。同友会とかち支部S事務局長とともに会員企業訪問。3社を回る。それぞれ興味深い話が出てくる。我が社と関係のある話もあった。歴史を感じるとともに、地域に根差すとはこういうことかとも思った。6時半帰宅。

「根」にまつわる諸課題

ある本を読んでいたら、「根回し」という言葉は、樹木を移植する際の一連の準備作業を指すという話が載っていました。よい意味でも悪い意味でも使われる根回し。樹木の移植の場合は、適切に行わないと枯れたり生育不良に陥ることになる。僕らが日常行う下打ち合わせや事前交渉も、いい加減にやってはいけないということですね。
 僕自身はどうかというと、根回しという概念がもともと欠如しているところがあるようです。ここ10数年は気をつけるようにしていますが、根回し上手な人には敵いません。また、根回しを忘れてちょっとした問題に発展するケースもあります。これは、僕が日頃から土に親しんでいないために起こる問題なのでしょうか。農業経営者は根回しが上手なのだろうか? ちょっと気になるところです。
 根というものが大事であることは誰もが知るところと言えます。地域企業は地域に根差す必要がありますし、社員(経営者も含め)は自社に根付くことが大事でしょう。自社に根付けなかった人は、もっと自分に合った土(会社)を求めて転職することになります。
 そういえば、30数年前、先代から「浮草稼業」とか「根無し草」と言われたことがありました。それは決して批判的な意味合いではなかったと思います。ただ、当時僕らが行っていたファッション誌の広告の仕事は、印刷会社の経営者からすると、根がないように思えたのでしょう。確かに地域に根差した仕事ではありませんでしたし、どこに根があったのかは僕にもよくわかりません。そんな根が感じられない仕事に不安を感じていたのか、僕は精力的に個展を開催していました。写真活動に根を求めていたのでしょう。
 我が社の社員のみんなには、しっかり根付くことを求めています。僕のイメージでは、自社の経営理念のおおもとは地中奥深くにある。地表付近にも理念は露出していますが、それはかけらのようなものであって本体ではありません。深く根を下ろしていかないと経営理念にまで届かない。
 僕の頭の中にあるイメージなので、実際どのようになっているのかはわかりません。けれども、根付いていないのに上へ伸びていこうとするのは危うい感じがします。いろいろな働き方、ライフスタイルがありますから、これが正解とは言えません。ただ浮草には厳しい環境に耐えうる根性が必要でしょう。これもある種の「根」と言えそうですね。
 会社員になったからといって、会社に魂まで売り渡したわけではありません。当然ですが、会社と自分との価値観、考え方は異なるもの。経営者であっても会社と同一というわけではありません。自分を会社になじませようと努力する点では、社員と何ら変わりありません。会社を土地に見立てれば、自分をいかに土になじませるか、根付かせるかが重要。これは妥協的になるといった意味ではありません。豊かな森をつくるために、自分が能動的に参画するということです。
 どんな森にするのかというビジョンを共有する必要がありますし、ビジョンの実現には理念の共有が欠かせません。理念はそこらへんに落ちているものではありませんから、丹念に根を下ろしていく必要があるわけです。
 企業も「地域」という森の中では一本の木のようなもの。地域に根差した活動を行うことで地域に根付いていく。何10年も続ければ信頼されるようになり、100年も続くと尊敬されるようになっていくでしょう。大木になるには風雪に耐える年月が必要。まだまだ道半ば……ですね。

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