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一から始める自費出版01 本でなければ表現できないもの

一から始める自費出版01 本でなければ表現できないもの

おはようございます。
 朝は制作作業。午前10時出社。来客。11時45分、ノースランドへ。帯広ロータリークラブ理事会。12時半、例会。1時45分、「帯広発祥の地」記念碑へ。1966年、帯広ロータリークラブが創立30周年記念として建立した石碑は今もきれいなまま。僕はここを初めて訪れた。2時半帰宅。いくつか用事を済ませるとあっという間に夕方になっていた。帰り際、藤丸の食品売り場でカカオ100%のチョコレートを発見した。95%でも甘いと思っていたところ。やや高いが迷わず購入した。
 今朝になり、「もっと実用的なブログを書こう」と思い立った。テーマは「自費出版」。3年前、「激訳・自分史作成講座」を出版したが、範囲を広げて自費出版全般について書いてみたい。順調に進めば、2ヵ月後には本一冊分のボリュームとなるはずだ。

第1章 最近の自費出版事情

本でなければ表現できないもの

情報爆発が起こっている……。20年以上前、おそらくインターネットが普及した頃からそのように言われていますが、今は20年前の比ではありませんね。世界の情報流通量をグラフにしたならば、「右肩上がり」というよりも「ほとんど垂直」と思えるほど毎年情報流通量が増え続けている。そんな状況にあるのではないでしょうか。
 増えている情報の大半はデジタルメディアと言ってよいでしょう。それも、個人による情報発信が劇的なまでに増えています。パソコンを使う人であれば、誰もがメール等を使って情報をやりとりしますし、SNSで個人的な情報や自社・自分の仕事について情報発信している。インターネットの普及前であれば、マスメディアが行っていたこと。それが今では個人で気軽にできるようになった。マスメディアからパーソナルメディアの時代に変わりました。ここ20年の変化の大きさには驚くほかありません。
 一方、既存メディアの一角を占める雑誌・書籍には逆風が吹いているように思われます。出版業界の市場規模は1990年代をピークに下がるばかり。とりわけ、雑誌は書籍以上に市場が縮小しています。
 しかし、この現象面だけを見て「活字離れが進んでいる」というのは間違いだと思うんですね。むしろ、SNSやメールを使って文章を書くことも読むことも増えている。大量の文字を画面上で読むことにより、多くの人が眼精疲労や視力低下に悩んでいるという事実が、そのことを証明しています。間違いなく、文章を読む時間は20年前より増えているのです。
 問題は、SNSのような断片的な情報が激増していること。このため、情報はいっぱい持っているが、バラバラで知識化されてない……。そんな人が若手を中心に増えているような気がします。いろいろ知っている。けれども、それはどういうことなのか、どう生かすべきなのかがわからない。そんな状態。これは情報同士のつながりが希薄だったり、体系化されていないことが最大の理由と言えるでしょう。
 書物のありがたいところは、著者が持っている体系的な知識の一部を自分のものにすることができる、という点にあります。中にはバラバラな情報の寄せ集めのような本もありますが、多くの場合、著者は「ぜひ伝えたい」と思うメッセージを持っているものです。それを効果的に伝えるため、本の構成を考えたり、ストーリー化したり、エビデンスを揃えたり、ユニークなエピソードを挿入したり……。さまざまな手法を駆使して、メッセージを読者に届けようとする。
 本を一冊読み終えたときに感じる充実感は、「知識を自分のものにした」という感覚によるものでしょう。それは「断片的な情報」とは意味合いが大きく異なります。
 知識をものにするという点では、セミナーを受講したり、ビデオを視聴するといった方法もあるでしょう。今の時代、さまざまな学び方、知識習得の方法があると思います。書物は、その中でももっとも手軽なもの。時間のあるときにページをめくって読むだけ。どんなに時代が変わっても、人間に知的好奇心や向上心がある限り、本が廃れることはないのではないか。僕はそう考えています。

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