
おはようございます。
午前10時、某プロジェクトのミーティング。午後1時半、M氏とともにS社を初訪問。ちょうど我が家でもお願いしたいものがあると思っていたところ。打ち合わせ終了後に依頼する。帰宅後は会議の準備等。5時半、同友会事務所。中小企業家同友会とかち支部四役会。6時からは幹事会。緊急事態宣言のためか、ZOOM参加者が多かった。8時終了。
昨今の共同出版事情
僕の記憶は定かではありませんが、1990年代、自分史が静かなブームになっていたと思います。我が社も自分史をはじめとする自費出版事業に力を入れていました。
終戦から半世紀を迎えようとする時期。自分の体験を記録に残したいという人が多かったに違いありません。ソーゴー印刷は自費出版を手掛けるだけではなく、1995年、自社企画で「私の戦争体験記 生と死のはざまに」(上下巻)という本を出版しています。また、この年には、Windows 3.1版の家系図作成ソフト「家康」を発売。名前、生年月日、続柄等を入力、選択していくことでツリー状の家系図ができあがるというソフトを開発。さすがに時期尚早だったため、さほど売れませんでしたが、なかなか便利なソフトでした。
2000年代に入ってから、この「ブーム」がちょっとした社会問題へと発展していきます。
「あなたの本が書店に並びます」といった誘い文句で本を出したい人を募るという商法。「共同出版」「協力出版」という言葉がよく使われていました。自費出版の著者としては「自分の本が書店に並ぶ」というのは、実現させたい夢といえます。また、共同とか協力という言葉が使われていることから、商業出版と自費出版の中間的存在というイメージを著者に抱かせるところがありました。
少しややこしいのは良心的な共同出版を手掛ける会社もあることです。我が社も実際に商業出版と自費出版の中間的位置づけの本を数多く手掛けています。
一方、悪徳商法に近い共同出版業者が存在するのは非常に残念なことです。「書店に並ぶ」と説明しながら、実際には並ばなかったり、高額な料金を請求するといった事例が2000年代半ばから増えていきました。中には訴訟沙汰になった例も多かったと思います。
商業出版以外の出版物は、自費出版であれ共同出版であれ、著者が費用を負担することとなります。その費用がどのような内訳になっているのか、契約前にしっかり確かめる必要があるでしょう。
完成した出版物の所有権、出版権の帰属、出版受託業務の開始から納品までの期間、編集、デザイン、印刷・製本、配送費用などが明確に示されているかどうか。また、委託販売においては、著者に支払われる金額(定価に対する比率)、支払い条件などが明確かどうか、確認することが重要です。
安心して自費出版(共同出版を含む)を相談することができる業者かどうか。ひとつの目安となるのが、NPO法人日本自費出版ネットワークの会員企業であることでしょう。日本自費出版ネットワークは、「自費出版情報の発信、流通、販売支援等を行い、多くの市民が自由に自己表現できる社会を実現すること」を目的に設立された法人。「自費出版ホームページ」によるデータの蓄積・公開、「日本自費出版文化賞」の主管・運営、「自費出版フェスティバル」の開催、「自費出版ネット書店」の開設などを行っています。
「共同出版」についてはネガティブなイメージを抱く人もいると思いますが、僕は本来の意味での共同出版である限り、著者と版元の双方にメリットがあるのではないかと考えています。著者は「自分の本を出したい」、出版社は「価値ある本を出したい」と思っています。双方の利害が一致すれば、お互い適切な費用負担で出版でき、本が売れれば双方に分配されることになります。契約内容はケースバイケース。いずれにせよ、十分納得してから契約することをお勧めします。
