おはようございます。
休日として過ごす。午前中は部屋の片付け。午後は買い物。夕方、急に眠くなり3時間ほど眠る。このため、僕としては超夜更かし。11時半に就寝。合計睡眠時間9時間弱。
出版に必要な期間は?
このように問われると、即答するのは若干難しいところがあります。すでに原稿が完成しているのであれば、話は簡単。制作期間や数度の校正を含めても3ヵ月程度と考えればよいでしょう。
何となく出したい本はあるのだが、頭の中でもやもやしている……。そんな状態であれば、頭をスッキリさせるところから始めなければなりません。頭のスッキリ化に要する時間には個人差があります。すぐには文章化できないという人もいるでしょう。年単位という時間が必要となるかもしれません。
ただし、僕の経験上、1年以上構想を寝かせておくと、ほぼ確実に出版に対する意欲は薄れてしまうんですね。思い立ったら、着実に行動し続ける。それも1年以内に出版する、と決断すべきでしょう。1年以上かかる場合は、まだ出版を考える段階にはないということです。
個人であれば、1年以内が基準となりますが、企業や団体の場合はもう少し準備期間を長く確保するほうがよいと思います。企業・団体の自費出版で一番多いのは周年記念誌です。それも、50周年、100周年等大きな節目ともなると、制作にも力が入ります。目安としては、2年前から準備するのがよいと思います。企業や団体の規模にもよりますが、委員会を立ち上げるというのが一般的です。
個人で本を出す場合は、自分の頭の中がスッキリしていればよい。一方、周年記念誌をはじめとする企業・団体の出版物は、関係者同士、情報共有しながら進めていかねばなりません。編集会議の日程調整にも苦労するでしょう。一番時間を要するのは、「どのような本にするのか」というコンセプトのところ。ちなみに、自費出版ではありませんが、当社の雑誌「northern style スロウ」の創刊前、編集理念を言葉で表すのに半年もの時間を費やしました。これまでになかった本をつくろうと考えれば、相応の時間がかかるものと考えてください。
個人であれ、企業・団体であれ、本の完成まで次のような手順で進めていくことになります。
企画→情報収集→分類・整理→構成→取材→撮影→原稿執筆→入稿→制作・デザイン→校正・加筆→校了・下版→印刷→製本→配本・販売。
出版までの流れは、本の種類や出版形態によって異なります。電子書籍であれば、印刷・製本の工程は不要となります。また、人によっては、制作・デザインを自分の手で行う人もいるでしょう。ある程度DTPの知識・技術が求められますが、決して不可能ではありません。
個人で自費出版を行うとすれば、企画から入稿まで半年間と考え、スケジュールを組むのがよいのではないかと思います。企画、情報収集、分類・整理、取材に各1ヵ月、原稿執筆と入稿に2~3ヵ月といったところでしょうか。本のボリュームによっては、執筆に時間がかかるかもしれません。
僕の場合は、ブログで原稿を書きためていくというスタイルが基本形。7つの章に対して小見出しが7つ。つまり、49の文章で1冊分。実際には増減しますが、このように考えると、延べ49日間で本が書けるというイメージが頭の中にできあがります。1日1200~1300字の原稿を書き続ければ、2ヵ月弱で6万字あまりの本の原稿ができる。これに「はじめに」と「あとがき」を加えれば、原稿の完成です。
初めて自費出版にチャレンジする方の場合、そうすんなりとはいかないことでしょう。けれども、目標と計画を立てないことには物事は形になりません。一番大事なのは「期限を決めること」だと思います。