おはようございます。
午前中はノートパソコンのクリーンインストール作業。クリーンインストールには完全なクリーンインストールと修復目的のものとがある。今回はUSBメモリに起動ディスクを作成する完全なやり方を採用。使い始めて3年くらいだと思うが、とことん重くなっていたため。思ったより簡単に作業が進み、昼過ぎには完了した。午後は調べ物と読書。僕にとって調べ物と読書の境目はほぼない。調べるために本を読む。このため、1時間ちょっとで2冊を読み終える。5時過ぎからは休日として過ごす。
本の構成を考える
自費出版の目的、テーマ、スケジュールが決まったら、おおよそどのような本にするのか。構成を考えていきます。
スロウ編集部では取材活動を始める前に台割を作成します。台割とは誌面に載せる記事をページごと割り振った一覧表。取材を進める中で変更することが多いのですが、あらかじめ台割をつくっておくと誌面全体のイメージを共有することができます。
雑誌ばかりでなく、書籍でも台割を作成することがあります。しかし、最初の段階でかっちりとページの割り振りを決める必要はないでしょう。ページ数が最初から決まっている雑誌と違って、書籍では書いているうちに長くなったり、短くなったりするもの。
台割ではなく、「章」と「小見出し」を作成しながら、本の構成を考えるのがよいと思います。
僕がこれまで出版した本は「写真集」「ビジネス書」「実用書」の3種類。写真集には章も小見出しもありません。一方、ビジネス書や実用書には章があります。最初に書いたビジネス書には7つの章を設けました。「7」という数がどうも自分にはちょうどよいように思えたのです。
自分の伝えたいことを、大きく7つに集約させる。これが最初に行ったこと。次に、1回に無理なく書くことのできる文章量について考えてみました。毎日書いているブログ。このくらいの文字数であれば、さほど負担には感じません。当時、僕は毎日2000字ほどブログを書いていました(今は1600字前後)。最初の数行は日報代わりの行動記録。1200~1500字くらいであれば、一気に書くことができそうです。
僕は1200~1500字をひとかたまりの文章にしようと考えました。その一方で、「一冊の本の文字数はどのくらいが妥当なのか」調べてみたのです。ネットを見るといろいろなことが書かれています。それよりも、自分が出したいと思っている本に近いものを参考にしよう。そう考え、書棚から本を取り出し、1ページあたりの文字数とページ数を数えました。その結果、6~6.5万字であることが判明。総ページ数は208ページ前後でした。
小見出しひとつあたりの文章を1300字とすると、49の小見出しで63700字になる。つまり、7つの章それぞれに7つの小見出しを設定すると、イメージに近い文章量となる。実際には「はじめに」と「あとがき」が加わりますから、字数はオーバーすることになるかもしれません。けれども、自分の書いた文章を読み返すと、案外無駄な接続詞が使われていたり、同じ内容を2度書いたりする。それらを削るとちょうどよい文字数になるものです。
僕の場合は、このようにして「7つの章」と「7つの小見出し」を最初に考えます。この方法がベストかどうかはわかりません。ただ、章と小見出しができていると、もう、ほとんど本が完成しているのではないかと錯覚するほど本の仕上がりがリアルに浮かんでくる。方法は人それぞれですが、まずはたっぷり時間をかけて本の構成を考えてみるべきでしょう。
自分の出したい本のボリュームを考える。自分の伝えたいことを洗い出し、章の数を決める。1回で無理なく書くことのできる文字数を設定する。全体の文字数と照らし合わせて小見出しの数を決める。おおよそ、このような手順で本の構成を考えてみてはいかがでしょうか。