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一から始める自費出版12 印刷会社・出版社を選ぶ

一から始める自費出版12 印刷会社・出版社を選ぶ

おはようございます。
 朝は調べ物。10時半、某プロジェクトのミーティング。今回初めて、僕の自信作であるコーヒーゼリーをみんなに味わってもらうことができた。ミーティングは時間オーバー。帯広ロータリークラブ例会は欠席した。午後2時、中小企業家同友会とかち支部広報委員会にオブザーバー参加。今年度の活動について話し合われた。4時出社。5時帰宅。6時半、仕事を終える。

印刷会社・出版社を選ぶ

話は多少前後しますが、編集者やアドバイザーの力を借りて本づくりを進めていくには、印刷会社や出版社に相談することになるでしょう。
 出版社の多くは大都市圏に集中しています。出版社数だけで数えれば、首都圏に80%以上。北海道の場合はほとんどが札幌ということになります。しかし、これはあくまでも商業出版の話。自費出版であれば、印刷会社に依頼するというのが現実的であり、賢明な選択ではないかと僕は考えています。
 実は、印刷会社にもさまざまなタイプがあることを知ってほしいと思います。設備力があり、印刷物の製造に強みを持つ会社もあれば、編集力やデザイン力に強みを持つ会社もある。デジタル分野に強い会社も増えています。仮に、印刷用のデータを自分で100%つくることができるということであれば、製造に強みを持つ印刷会社に相談するのがおすすめです。
 一方、本をつくる前の段階、それも執筆を始める前からアドバイスを受けたい、相談したいということであれば、本づくりのノウハウを持つ会社を選ぶ必要があります。対象となるのは、自費出版の実績を豊富に持つ印刷会社、または出版社ということになるでしょう。印刷会社と出版社とは、どのような違いがあるのか。ちょっと気になりますね。
 ソーゴー印刷は印刷会社でもありながら、一方では「クナウマガジン」という出版社でもあります。また、僕自身は前職で出版社に関わっていましたから、おおよそ両者の強み・弱みを把握しています。
 まず、出版社と名乗る会社は、基本的に商業出版を生業としています。自費出版事業はいわば副業。出版業界は縮小傾向にありますから、自費出版事業に力を入れる出版社が増えてきているというのが近年の状況です。当然、出版社には出版ノウハウがあります。編集者のアドバイスも受けられるでしょう。ただ、通常の出版社に自費出版のノウハウがどれほどあるかは何ともいえません。費用の面では、印刷会社よりも出費を覚悟すべきでしょう。
 印刷会社の中には、自費出版に強い会社や主力事業とする会社があります。めずらしくはあるのですが、我が社のように商業出版を手掛けている印刷会社もいくつかあります。
 安心して自費出版について相談することのできる会社はどこか? ひとつの目安となるのは、NPO法人日本自費出版ネットワークの会員企業かどうかでしょう。自費出版の著者の多くは出版・印刷・流通に関する知識が少ないため、業者から法外な料金が請求されるといったケースが少なくありません。自費出版契約ガイドラインに沿って自費出版事業を行っている会員企業であれば、そうした心配はないと考えてよいと思います。
 僕は毎年、日本自費出版文化賞(一般社団法人日本グラフィックサービス工業会主催、NPO法人日本自費出版ネットワーク主管)の審査員(一次選考)を務めています。審査をしていて感じるのは、年々自費出版物のレベルが上がっているということ。著者の力量もさることながら、自費出版に力を入れている印刷会社の編集・制作力が着実に高まっていることがわかります。
 自費出版ネットワークでは、認定制度や講座を開設するなど、アドバイザーの育成に努めています。全国各地、安心して自費出版について相談できる印刷会社が増えていると考えて差し支えありません。
 我が社も長年、自費出版づくりのノウハウを積み重ねてきています。また、2004年からは「クナウマガジン」というレーベルで商業出版を手掛けています。自費出版でありながら、クナウマガジンから本を出す。そんな事例も増えてきました。

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