
おはようございます。
丸一日自宅で仕事をする。午前中は写真セレクト作業と事務的作業。午後はスロウ68号に関すること。頭の中はだいぶクリアになってきた。夕方、買い物へ。
自費出版の費用
自費出版に限らず、印刷料金全般、一般の人にはわかりにくいところがあると思います。僕自身、いまだに計算方法がよくわかっていない。金額を尋ねられても、瞬時には答えることができないのです。
それでも、当社オリジナルの自動積算ソフトが完成し、印刷・製本料金については比較的容易に算出できるようになりました。本の仕様や数量がハッキリしていれば、印刷・製本料金はすんなり自動計算してくれます。
ただ、自費出版にかかる費用はそれだけではないんですね。大きく分けると、次の3つがあります。
1.印刷・製本
2.編集、制作、校正
3.流通管理費等
印刷費を安く抑えようと思えば、ページ数や部数を減らすという方法がまず考えられます。しかし、ページが少なすぎると、書きたいことも書けなくなる。ある程度の出費を覚悟する。または、電子書籍+オンデマンド出版という選択も考えられます。通常の印刷方式であるオフセット印刷とオンデマンド印刷とでは、クオリティに若干の違いがあります。サンプルを見比べて判断することをおすすめします。
製本は、大きく上製本と並製本に分かれます。上製本とは、いわゆるハードカバーのこと。並製本はソフトカバー。当然、上製本のほうがコストがかさみます。僕個人としては、特別な本でない限り、並製本を選ぶべきだと思っています。個人差もあると思いますが、ハードカバーの本はページがめくりにくい。さくっと2、3時間で読むには表紙がやわらかいほうが好都合なのです。
2の編集、制作、校正といった費用。これは印刷・製本料金以上にわかりにくい。たぶん、社内でもちゃんとわかっている人は数名でしょう。その上、困ったことに、見積もりを出したとしても、その通りにはいかないことが多い。これは自費出版を扱う会社であれば、どこも悩んでいる課題ではないでしょうか。
著者から預かった原稿(テキスト、写真等)を編集・デザインし、本の体裁に整えていく。印刷会社ではこうした制作作業が行われるのですが、そもそもテキスト原稿が手書きの状態だと、入力作業に時間を要することとなります。写真も紙焼き写真というケースが案外多い。1点ごとスキャニング料金が発生します。
つまり、制作費用を最小限に留めるには、著者自らデジタル化された状態で印刷会社に入稿するのがよいということになります。文章もデザインも自分で完結させることができれば、費用はほとんどかかりません。ただ、カバーデザインはプロのデザイナーに任せるほうがよいと思います。100%自力で済ませようとすると、本の見栄えに影響を及ぼすことになるでしょう。
3番目の流通管理費もわかりにくいですね。要は書店に配本するかどうかということです。一般に販売しないのであれば、費用はゼロ。当社の場合、取次を通して道内の書店に配本することは可能です。しかし、配本と管理の費用が発生します。書店への配本はせず、ネットでのみ販売するといった方法もあります。自費出版の場合、部数が限られていますから、広く流通させるのではなく、地元の特定の書店に限定して本を並べてもらうのがよいと思います。