
おはようございます。
午前8時40分出発。S氏とともに足寄へ。最初の取材は10時から。話には聞いていたが初めて訪れる場所。滞在してみたいと思わせるような心地よい空間だった。午後の取材は足寄の郊外。こちらは風景が素晴らしい。雨は本降りだが、いい写真が撮れたのではないか。最後の取材は3時から。かなりめずらしいビジネスモデル。どのような記事になるのか楽しみだ。5時半頃帰宅。
第3章 原稿の書き方、まとめ方
取材ノウハウ
雑誌でも単行本でも、原稿を書き始める前に必要となるのが取材活動です。たとえ自分史であっても、自己完結させるよりも、自分を知る人を取材することで読み応えのある文章になっていくのではないでしょうか。自分とは異なる視点を自分の文章に盛り込む。独りよがりな文章にならず、深みや奥行きが感じられるようになるのです。
実は僕自身は取材活動を大の苦手としています。ふだんはフォトグラファーとして仕事をしています。僕の仕事は写真を撮るのみ。個人差はあるものの、プロの編集者の取材ぶりはやはり見事なものです。一方、自分の担当記事の場合、当然自分で取材を行います。正直言って、取材の体をなしているとはちょっと言い難い。メモを取ることはほとんどなく、ほぼICレコーダー頼み。しかも、インタビューではとんちんかんな質問をしているような気がしてなりません。
そんな僕が身につけた取材スタイルは、「できるだけ相手に喋ってもらう」というもの。考えてみれば、これが正攻法でもあるでしょう。もう少し質問力があれば、僕の取材レベルは上がるに違いないのですが……。
話し好きな人が取材活動で陥りやすい失敗は、自分のほうから喋りすぎしてしまうことといってよいでしょう。編集者の多くはコミュニケーション上手なのですが、取材時間中におしゃべりになることはありません。聞き役に徹するというスタンスでいます。
自費出版の著者はプロではありませんから、雑談の延長のような形で取材を行っても構わないでしょう。ただし、雑談といってもテーマのある雑談を心がけることですね。そして、メモをとることとICレコーダー(もちろんスマホの録音機能でもOK)に記録することを忘れてはなりません。相手の何気ない言葉が、原稿を書く際、インスピレーションを与えてくれることがあるからです。
今はスマホでたいていのことができてしまう時代。ですが、僕は必ずICレコーダーを使います。一番のお気に入りはソースネクストの「AutoMemo(オートメモ)」という製品。なんと、録音した音声を自動的にテキスト化してくれる優れもの。録音環境や相手の話し方にもよるのですが、オートメモを使うようになってから、僕は文字起こしをすることがなくなりました。専用アプリに表示されたテキストをタップすると、聞きたいところの音声を再生することができる。この機能が実に素晴らしい。
取材ではカメラも重要な役割を果たします。もちろん、本に掲載するための写真を撮ることが第一の目的。しかし、それだけではありません。メモとしてのカメラの活用。雑誌の取材でも、僕はメニューとか掲示板とかパンフレットといったものを片っ端から写真に収めます。後で原稿を書くときに、資料として役立つからです。デジカメの時代になり、カメラはますますメモ代わりの役割を果たすようになってきました。こうした使い方は、誰もが日常的に行っていることでしょう。
音声データ、手書きのメモ、そして写真。これらが揃うと、次はいよいよ原稿の執筆です。
