おはようございます。
朝7時40分出発。I氏、Y氏とともに浦河へ。途中、広尾町の郊外で朝礼に参加。放牧されている牛を見ながらの朝礼。取材は10時から。3日連続となる巻頭特集の取材。昼食はプレ取材を兼ねて、とあるカフェへ。午後1時からも特集関連の取材。帰り道は黄金道路経由。これはかなり遠回り。帰宅すると6時近くになっていた。
思考の整理
本のボリュームにもよるのですが、頭の中が整理されていないと、書きたいことがあっても書けるものではありません。書くべきことがあり、書きたいのに書けない。それは文章力に原因があるのではなく、準備不足の問題と考えるべきでしょう。
僕の場合、2000字程度であれば、何も考えずに書き始めても、文章としてまとめることができるという感覚を持っています。これは長年ブログを毎日書き続けてきたからに他なりません。1日も欠かさず文章トレーニングをしているおかげで、2000字まではいきなり書いても大丈夫。
これが3000字以上になると、文章の組み立てから考えることとなります。スロウの記事1本は約5000字。ちゃんと組み立てないと、文章をまとめるのに大変な遠回りをすることとなる。書き始める前が一番大事だと思っています。
数ヵ月前から、思考を整理するためのツールを使うようになりました。それはアウトライナーと呼ばれるソフト。目次やあらすじをつくるためのツールで、僕が使っているWorkFlowyはブラウザ上で利用可能(無料)。ものすごくシンプルにできていて、使い方に迷うことはまずありません。思いつくまま記入し、階層式にまとめることができる。
逆に言うと、できることはたったこれだけ。ですが、目次のようなものをつくるだけで、頭の中が整理されていき、スムースに書き進むことができるようになっていくのです。
僕はすっかりWorkFlowyが手放せなくなりました。雑誌や社内報の原稿、スピーチ、講演・セミナーに使うパワポデータ、そして本書の構成……。さまざまな用途に使っています。アウトライナーにはWorkFlowyの他にいくつか種類があるようです。自分に合うものを見つけてみてはいかがでしょうか?
アウトライナーではなく、マインドマップを使うほうがイメージが湧くという人もいることでしょう。たまに、芸術的と思えるようなマインドマップを目にすることがあります。マインドマップをつくること自体が目的であるかのような「作品」。ですが、あくまでも思考を整理するためにツールに過ぎませんから、マインドマップもオンラインツールを使うほうが合理的ではないかと思います。
指先を使うことで思考が整理されていくというタイプの人もいます。僕も以前は小さな紙片にアイデアを手書きし、ホワイトボードに次々貼り付けていくという手法を採っていました。これは中学生時代に読んだ「知的生産の技術」(梅棹忠夫著、岩波新書)に載っている「こざね法」に近いやり方。パソコンのモニターを見すぎて眼精疲労に陥っているときは、今でもこの方法で思考をまとめています。紙片に50枚くらい記入されていくと、何となく書けそうな気持ちになってくる。この「何となくできそう」という感覚が文章を書く際には重要ですね。
これらの手法を使っても考えがまとまらないとき。僕は最終手段として、ホワイトボードを活用しています。僕の書斎には大小合わせて5面のホワイトボードがあるのですが、このうち3面を思考整理用に使います。関連する写真や資料、情報を貼り付けたり、アイデアを書き込んでいく。
これを発展させると、海外ドラマの刑事物などに登場する「クレージーウォール」に近くなっていきます。関連がひと目でわかるように赤い糸で関連づけるアレです。もっと雰囲気を出すには、ホワイトボードではなく、コルクボードがほしくなってきます。ただし、凝りすぎは禁物。やはり、アウトライナーが一番実用的でしょうね。