
おはようございます。
午前8時15分、羽幌の宿をチェックアウト。取材先は留萌。車で1時間ほど。少し早く到着したため、道の駅で記事に関連する写真を撮る。10時、取材開始。話は非常におもしろい。僕の関心領域と相当部分重なっている。取材中、サプライズがあった。偶然にも、池田町のS氏がやってきたのだった。取材に来ていることを聞きつけたらしい。あまりにも意外で、10数秒間、誰だかわからなかった。取材は昼過ぎまで。小平、留萌、それぞれの道の駅で撮影してから美瑛へ向かう。美瑛では調査活動の続きを行う。今度は場所を特定できた。帯広に到着したのは7時頃。買い物をしたら、帰宅は8時。やはり、留萌は遠い。だが、近いうちに、もう一度訪れることになるだろう。
字間と行間
時間を気にする人は多いのですが、常に字間が気になっているという人は、出版、広告、印刷関係者でしょう。しかし、本当に気にしている人はどれほどいるのか? 僕はこの点をかなり心配しています。さほど気にしない人が増えているような気がしてならないのです。
その昔、印刷には金属活字が使われていました。一文字ごとつくられている活字を組み合わせて文章をつくる。今では考えられないほどの手間をかけて、印刷物がつくられていたのです。
日本語には漢字、ひらがな、カタカナ、英数字、そして約物が使われます。漢字、ひらがな、カタカナの活字は同じ大きさの正方形に収められています。これをボディといいます。画数の多い漢字もひらがな、カタカナも大きさは同じ。ここが欧文とは大きく異なります。
イメージしやすいのは、学生の頃、作文に使った原稿用紙でしょう。正方形のマス目が縦に並んでいて、1行は20字。行と行の間は間隔が少し空いているはずです。
文字と文字の間がピッタリくっついてい状態を「ベタ組み」といいます。金属活字を使っていた時代はベタ組みが基本でした。ボディが物理的に存在していたため、ベタにするか、字間を空けるかのどちらかだったのです。
その後、印刷方式はオフセット印刷が主流となっていきました。写植(これも古い方式なので知らない人が多いでしょう)が使われるようになると、ボディは物理的ではなく仮想のものとなっていきます。このため、写植では「ツメ組み」(字間を詰めて表現すること)が可能になりました。今はDTPの時代。写植よりも、さらに詰めたり、字間を空けたりするのは簡単。意図的に文字と文字を重ねてデザインされた印刷物を見かけることもあります。
しかし、本当に読みやすい文字組みとは何なのか? 原点に戻って考えるべきではないかと思うのです。日本語は漢字、ひらがな、カタカナが適度に混じっているところに美しさがあります。漢字の中にも画数の多いものと少ないものとがある。さらに、小さい文字で書かれる「ゃ、ゅ、ょ」という拗音(ようおん)、小さい「っ」の促音(そくおん)も同じボディの大きさ。この濃淡の違いが日本語の読みやすさには欠かせません。
DTPの普及とともに、ベタ組みではなく、プロポーショナルメトリクスで組まれた印刷物が増えていきました。プロポーショナルとは、文字毎設定されている文字詰め情報のこと。これは欧文の文字組みの考え方。DTPはアメリカで誕生したもの。日本のベタ組みという発想はありません。その結果、1990年代後半あたりから、不自然に思える字間の印刷物が増えていきます。
字間はベタが基本。その上でベタ組みが当てはまらない英数字の扱いを考える。それが美しい文字組みには不可欠でしょう。縦にも横にも書くことのできる日本語は、正方形のボディの中に文字が収められていることを忘れてはいけません。
一方、行間に決まりのようなものはありません。しかし、さまざまなWEBサイトを見ると、行間が広くとられる傾向にあるようです。紙媒体と電子媒体は別物と考えるほうがよいのかもしれません。
今回はデザイナー向けの文章となりました。
