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一から始める自費出版35 国立国会図書館への納本

一から始める自費出版35 国立国会図書館への納本

おはようございます。
 朝のうちに短い原稿を書く。午前10時、ミーティング。午後1時半、別なプロジェクトのミーティング。4時、スロウ68号の表紙及びタイトル決め。割合、すんなり決まった方ではないだろうか。夕方、「表紙の言葉」を書く。これでスロウ68号はほぼすべて完了。解放感に浸りたいところだが、見落としていることがいくつもあるような気がしてならない。合間の時間に事務的な作業を行うが、何を見落としているのか不明なままである。

国立国会図書館への納本

本が完成すると、国立国会図書館に納本することになっています。納本制度は国立国会図書館法の第25条によって定められています。国内の出版物を広く収集・保存し、多くの人々に利用してもらうと同時に、永く後世に残していくことが目的。
 このため、出版物が発行されたときには、発行日から30日以内に国立国会図書館に納本しなければなりません。正当な理由なく納本しなかった場合は小売価格(またはこれに相当する金額)の5倍に相当する金額以下の過料に処せられるとされています(ただし、現在まで適用された例はありません)。つまり、納本は本の発行者の義務であり、それは自費出版の著者にも当てはまります。
 出版物を手掛けている出版社や印刷会社であれば、納本は任せても構わないでしょう。個人で納本する場合は、国立国会図書館に直接持ち込むか、郵送することになります。送料着払いは受け付けていません。納本義務があるのは1冊だけですが、2冊納本した場合は、2冊目が関西館に所蔵されます。
 ここでいう出版物とは、一般的な冊子はもちろん、新聞・雑誌、CD・DVD・ブルーレイ、ゲームソフト、楽譜、地図、マイクロ資料までを指します。さらに、2012年の国立国会図書館法の改正により、納本制度とは別な制度として電子書籍・電子雑誌の収集・保存が定められ、オンラインによる収集が開始されました。
 納本された本は図書館資料として登録され、書誌データとして検索できるようになっています。出版した本がちゃんと納本されているかどうか確認するには、国立国会図書館検索・申込オンラインサービス(国立国会図書館オンライン)で検索してみるとよいでしょう。
 国立国会図書館に収蔵されている本は、来館者に向けて閲覧・複写サービスが行われています。また、国立国会図書館の図書館間貸出制度に加入している図書館であれば、遠隔利用サービスを受けることも可能(すべての図書が借りられるわけではありません)。閲覧できるのは図書館内でのみとなっており、資料の複写はできません。複写したい場合は、インターネットの国立国会図書館オンラインから複写申し込みすることができます。
 納本された出版物には保存期限がありません。可能な限り永く保存し、利用されることになっています。このため、納本された出版物は保存に最適な環境を保つため、人の出入りを制限すると同時に、温度22度、湿度55%前後を目安に管理されています。デジタルメディアへの変換を進めたり、保存容器に収納するなど、劣化対策を取りながら、出版物を永久的に保存できる態勢を整えています。
 国立国会図書館の他にも、納本を受け付けている図書館はあります。ただし、地域の図書館すべてが自費出版物を受け入れているわけではありません。寄贈したい場合は問い合わせてみるとよいでしょう。
 自費出版物の収集に積極的な図書館もあります。代表的な図書館としては、文化フォーラム春日井・日本自分史センター(愛知県春日井市鳥居松町5-44)が挙げられるでしょう。ジャンルは限定されますが、このような自費出版に特化した図書館の存在は貴重なものといえます。

ソーゴー印刷株式会社

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