おはようございます。
午前9時45分、出社。10時、来客。午後、あるプランを考える。3時半、中小企業家同友会とかち支部の新会員を訪問。5時頃帰宅。5時半、帯広コア専門学校協賛会総会にZOOMで参加。
電子書籍のメリットとデメリット
僕は電子書籍派というわけではありません。紙の本と電子書籍、どちらにもメリットとデメリットがあります。電子書籍はこれから普及期に入ると思いますが、紙の本が廃れることはないでしょう。自費出版においても、当面は紙の本が主流であり続けるに違いありません。
自費出版の著者の視点から、電子書籍のメリットとデメリットを挙げてみましょう。
◎電子書籍のメリット
・印刷費がかからないため、コストを安く抑えられる。
・在庫切れの心配がない。
・在庫の保管場所が不要。
・世界中に販売または配布でき、送料がかからない。
・検索や読み上げなど便利な機能がある(端末の種類やフォーマットの種類による)。
◎電子書籍のデメリット
・電子書籍リーダーの種類によって、読みやすさに違いがある。
・レイアウト上の制約がある。
・「本を出版した」という実感が湧きにくい。
・一般の書店に本を並べてもらうことができない。
・運営会社がサービスを休止すると本が読めなくなる(可能性は低いですが)。
読者にとってデメリットといえるのは、何といっても「購入したはずの本を他人に売ったり譲ったりできない」という点にあるでしょう。
電子書籍の読者は「電子書籍を購入した」と思っていますが、実際に購入したのは「閲覧する権利(ライセンス)」に過ぎません。このため、古本を買うことも古本として売ることもできないわけです。
もっとも、販売はせず「広く読んでもらいたい」と思っている著者であれば、DRM(デジタル著作権管理)をしない電子書籍として配布することが可能です。コピーされても構わないという電子書籍。このような電子書籍であれば、読者は本の所有権を得たことになります。著作権と本の所有権の問題。このあたりは、電子書籍が普及するにあたって、大きな課題のひとつといえるでしょう。
もうひとつ、電子書籍端末の問題もあります。今、電子書籍の閲覧用にもっとも広く使われているのは、スマートフォンでしょう。スマホの次はタブレットでしょうか。いずれも画面は液晶。個人差はあるものの、電子書籍を読み続けると目に悪いことは間違いありません。
僕は10数年前から眼精疲労を感じるようになり、バックライトのないモニターはないものか、探していました。電子書籍端末が発売されたとき「これだ」と思いましたね。Eインクモニター。これは素晴らしいものです。原理としては、白と黒の粒子を電界によって移動させ、白黒の画面表示を行なうもの。今のところカラー表示はできないものの、文字主体の本を読む分には支障ありません。紙の本とほぼ同じ感覚。眼精疲労に悩む人にとっては救世主といえるモニター。
弱点はサイズの小さなEインクモニターが多く、フィックス型の本では読みにくいこと。電子書籍の普及にあたっては、目にやさしいモニターの存在が不可欠ではないかと思います。