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一から始める自費出版40 紙とデジタルの連携

一から始める自費出版40 紙とデジタルの連携

おはようございます。
 午前9時、スロウ編集会議。10時半、某プロジェクトのミーティング。午後1時、O氏とミーティング。2時、同友会事務所。4時、役員会。ほぼ丸一日、ミーティングまたは会議だった。

紙とデジタルの連携

紙の本と電子書籍、そしてオーディオブック。どのメディアも一長一短があります。
 紙の本は端末が不要で視認性にすぐれています。一方、電子書籍は端末がひとつあれば、何冊でも本を入れておくことができる。価格も紙の本より安いことが多い。オーディオブックの場合、目を休めることができるし、ながら読書も可能というメリットがある。これらの長所を組み合わせることができれば……。そのような欲求が湧いてきても不思議ではないでしょう。
 紙の本を買うと電子書籍を無料で読むことができる。一部にはそのようなサービスが始まっています。これは出版文化の新たな方向性と考えてよさそうです。
 出版物に限らず、あらゆる印刷物においてデジタルとの連携が進みつつあります。我が社で発行しているフリーマガジン「月刊しゅん」にはQRコードがところどころ載っています。小さな広告枠の多いため、載せられる情報には限りがある。そこで、QRコードを使ってWEBサイトや動画につなげていく。これはフリーマガジンに限らず、ポスター、パンフレット、カタログ、名刺などにもよく見られるもの。QRではなく、AR(拡張現実)が使われていることもあります。
 基点はやはり紙媒体になると考えてよいでしょう。したがって、結論から言うと、自費出版であっても商業出版であっても、紙の本を出版するのがベストな選択であると僕は考えています。そこにQRコードを印刷して、電子書籍でも読めるようにする。オーディオブックを用意できればさらによいでしょう。ただ、技術的な問題に加え、手間がかかることは避けられません。コストはかかっても印刷会社に依頼するほうがよいのではないかと思います。
 紙の本とデジタルコンテンツの中身は必ずしも同じである必要はありません。動画とリンクさせるようにすれば、紙の本では表現できない情報を読者に伝えることが可能となります。QRコードからショッピングサイトへ誘導するという手法もよく使われます。さまざまな組み合わせが考えられます。
 紙媒体から電子書籍、オーディオブック、その他デジタルコンテンツへつなげていく。これらは容易にイメージできるのですが、電子書籍から紙媒体へ導く方法はないのか、僕はときどき考えます。あまり、いいアイデアは浮かんできません。ただ、自分が読んで気に入った本を誰かにプレゼントしたいと思ったとき、電子書籍をプレゼントするのは現実的ではありません。そのような場合には、電子書籍から紙の本という流れが生まれてきそうです。また、デジタル写真集のようなものであれば、一部の画像を個人利用に限りプリンタで印刷可能にするといったサービスも考えられるでしょう。
 物質として存在する紙の本と電子情報として存在する電子書籍・オーディオブック。これらを効果的に組み合わせることによって、読書の楽しみや著者の表現領域は格段に広がっていくに違いありません。「電子書籍元年」と言われてから10年あまり。しかも、電子書籍はまだ普及期に入ったばかり。今後、さまざまな試行錯誤が繰り返され、紙の本との連携や融合が図られていくことになるでしょう。
 自費出版では商業出版以上に自由な表現が可能であるはず。より実験的な試みは、自費出版物の中から現れてくるような気がします。

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