
おはようございます。
午前中はひたすら部屋の片付け。見違えるようになった。昼は初めて冷やし担々麺を作ってみる。いくつか足りない材料があったが、代わりの素材を使う。ほぼイメージ通りの味になった。午後はひたすら体を休める。幕別町のMakurs Showcaseで開催されている「スロウなお買い物展」は日曜日に行くことにする。
第7章 自費出版のすすめ
自費出版・企画出版・商業出版
我が社は長年、自費出版事業を行っています。また、僕は日本自費出版文化賞の一次審査員を務めていて、毎年数多くの自費出版物に目を通しています。毎回、そこで感じるのは、自費出版物の中には実に魅力的、個性的な本が多いということ。いわゆる「売れる本」ではないかもしれないけれども、一部の人にとって貴重な情報が詰まっている。そう感じさせる本が少なくありません。
書店に並んでいる本の大半は商業出版と呼ばれるものです。出版社が企画して、経済活動として出版物をつくっています。もちろん、「このような本を世に送り出すべきだ」という理念があって出版される場合もあるでしょう。けれども、経済活動の一環ですから、「売れるかどうか」が前提条件となる場合が多い。これは民間企業である以上、避けることはできません。
理念があって売上にも貢献する。それが理想ではあるのですが、出版業界の市場規模が右肩下がりにある今日、出版社が理念よりも「売れるかどうか」に目を向けるのは致し方のないことと言えます。売れ筋に走った結果、書店には似たような本ばかり並ぶようになりました。
一方、自費出版はどうでしょう? 売れることを期待する著者もいるとは思いますが、「売れる」以上に「出版すること」を第一目的に自費出版物は制作されるものです。費用は著者が負担しますから、著者は自分の思い通りに本をつくろうとする。そこにマーケティングとかビッグデータといったものは介在しません。二番煎じのような本をつくる必要はなく、著者の実体験、研究成果、表現活動が余すところなく盛り込まれることとなります。そうした純粋さ、またはあふれる情熱が著書から伝わってくることがあります。
自費出版と商業出版との関係はずいぶん誤解されているような気がします。商業出版にまで至らない本だから自費出版される……といった誤った考え。これは全くの間違いである、と強調しておきたいと思います。「売れるかどうか」よりも「出版の意義」を優先させた結果、生み出されるもの。それが自費出版なんですね。誕生までの経緯が異なるだけであり、どちらも日本の豊かな出版文化を形づくっているものなのです。
僕は大きく自費出版と商業出版の2つに分けて考えてきましたが、よく考えてみると「企画出版」というジャンルの本が次第に増えてきていることに気づきました。
これはおもに企業や団体が費用を出して出版社、印刷会社(個人の編集者の場合もある)に依頼し、本を出版するというもの。もちろん、印刷・製本代や流通経費も企業・団体が負担します。我が社もそうした出版物の制作を請け負うことがあります。社内ではほとんど使われていない言葉ですが、これらは企画出版と呼ばれているもの。いわば、自費出版の企業版といったところでしょうか。違いは、自社でつくるのではなく、外注するというところにあります。請け負った出版社、印刷会社はプロですから、依頼者の要望を形にしながら可能な限りクオリティの高い本をつくろうとします。当然、自費出版よりも費用がかかりますが、これも意義のある出版形態に違いありません。
