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取材記録19 意欲と想像力

取材記録19 意欲と想像力

おはようございます。
 朝7時半出発。やけに眠く、仮眠や休憩をしながら遠軽に向かう。取材先に到着したのは11時だった。曇り空ではあるが、いい写真が撮れたと思う。午後の取材は網走。途中でプレ取材……というより下見。網走へ向かう途中でも眠くなり、再び仮眠。前日、目を酷使したのが原因か。風景撮影、仮眠を重ねて取材先に到着。訪れたのは2度目。ロケーション抜群の場所。6時頃取材終了。ついでに夕食を購入。宿は網走市内。急速に眠くなり、8時には熟睡していたと思われる。

60代以降の世界

昨日の取材で感じたのは、「物事を始めるのに年齢は関係ない」ということ。それだけではない。年を重ねたからこそ到達することのできる味わい深い時間、あるいは世界があるような気がします。僕はまだその境地に達する年代ではなく、あくまでも想像するのみ。しかし、人間に意欲と想像力がある限り、たいていのことはできると考えるべきでしょう。
 意欲と想像力はあらゆる人が持っているものですが、多くの場合、「今しなければならないこと」に大半のエネルギーが費やされてしまい、「本当にやりたいこと」が後回しになる傾向にあります。したがって、「やりたいこと」と「やるべきこと」が重なっていることが望ましい。さらに、それが「努力次第で実現可能なこと」であれば、充実した時間を過ごすに違いありません。理想通りに物事は運ばないもの。しかし、それに近づけていくよう努力せねばなりません。
 そのためには、意欲、想像力に加えて、行動力が求められることになります。卓越した行動力を持っている人が年齢を超越し、何かを形にする。あるいは物事を成し遂げる。想像は頭の中でできるものですが、創造は実際に動かなければ形になりません。
 20代、30代は体力がありますから、意欲があれば行動力は自ずと付いてくるものではないかと思います。40代、50代には相応の責任がのしかかってきます。個人差はあるものの、自分を奮い立たせて行動している人が多いのではないでしょうか。
 僕にとって60代以降は未知の領域。ただ、僕のまわりにはその年代の人がずいぶん多い。実にさまざまなタイプの人がいます。とても参考になる。そう思うと同時に、自分独自の道を切り開いていかねばならないとも考えているところです。
 人生は選択の連続ですから、年を取れば取るほど一人ひとり個性的な生き方となっていきます。学生の頃は勉強と就活という点で、誰もが似たり寄ったりでした(そうではない人ももちろんいますが)。社会人になってから、その人の意欲、想像力、行動力によって、別々な人生を歩んでいくことになる。ありきたりなレールの上を走っているように思われる人であっても、実は誰にもない一面があるもの。取材を通じて、そうした「一面」を垣間見ることがあります。
 人生100年時代ともなると、後半から終盤にかけて本当におもしろい活動や意義ある活動ができるようになるのではないでしょうか。僕は40歳の手前で人生の大きな転機を迎え、今こうして北海道にいるわけですが、またもうひとつの転機が訪れようとしています。いや、もうすでに訪れていると考えるべきかもしれません。僕の高校時代の同級生数名にも訪れているようで、動きは活発化しています。60代以降(ひとくくりにしてよいのかわかりませんが)の生き方、仕事の仕方。ここが人生にとって本当に重要となるはず。僕の場合、本当に自分のやりたいことに集中できるのは70代からではないかと考えています。今こそ、人生における10年ビジョンを策定する時期なのかもしれません。

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