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一から始める自費出版46 原稿完成

一から始める自費出版46 原稿完成

おはようございます。
 午前中に2300字ほどの原稿を書く。午後1時半、幕別町役場へ。「スロウなお買い物展」の特別企画として行われる「幕別まち歩きツアー」に参加。ツアーのメインはニッタクスの工場。取材で訪れたことはあるが、何度も撮りたいと思う場所。僕同様、撮影意欲旺盛な参加者が3人か4人いた。撮影者は自ずとツアーの列の最後尾を歩くこととなる。歴史的建造物があるばかりでなく、この空間そのものに特別感がある。ニッタクスの後は町内の菓子店めぐり。町の役場の方が町の成り立ちなどを解説。ただ、僕は列の最後尾にいたため、話の中身は一部しかわからなかった。3時半、「スロウなお買い物展」に立ち寄ってから帰宅。

あとがき

2016年秋、僕はある先輩経営者のひと言からインスピレーションを得ました。僕ひとりに向かって発せられた言葉ではなく、その場にいた20名ほどの企業経営者全員に向けられた言葉。ですが、僕にとっては雷に打たれたように響きました(ちょっと大袈裟かな?)。
 「経営者であれば、必ず本を書くべきだ」
 言い方はちょっと違っていたかもしれませんが、ものすごくストレートにそう言い放っていました。なぜ本を書くべきなのか。その理由も述べていたと思いますが、僕は忘れてしまいました。「本を書くべき」という、僕にとっての強烈なひと言が頭にこびりついて、それ以外の話はどうでもよくなってしまったのです。
 立派な人物になったら、あるいは成功者になったら本を出す……。その考え方が根本的に間違っていた。そう気づかされた瞬間でした。
 経営者であれば、本一冊分くらい伝えたいことがあるはずだ。おそらく、そのような理由から発せられた言葉ではなかったかと思います。自社の社員やお客様、世の中に向けて、伝えたいと思うようなメッセージを、自分は本一冊分以上持っているのかどうか? 本の執筆はそれを検証する絶好の機会に違いない。僕はそう直感しました。
 と同時に、商業出版、自費出版事業を営む会社の経営者なのに、写真集以外に自著がないのはおかしい。そのようにも感じました。自分の文章力の未熟さはこの際脇に置き、ともかく2017年最大の個人目標と位置づけて、本を書くことにしました。
 案ずるより産むが易し。本当はそう簡単ではなかったのですが、最初のクナウこぞう文庫「激訳・経営指針成文化」は、想像以上にすんなり書き上げることができました。このときから、「ブログで原稿を書きためていく」というスタイルを確立。2ヵ月あれば、無理なく書ける。そんなコツをつかみました。
 このコツと技術を広く知ってもらいたいと思って出版したのが、「写真家的文章作成技法」と「激訳・自分史作成講座」。いずれも2018年に出版したものです。僕の文章作成法はその後もいくつか改良を加えたため、改めてこのテーマで書いてみたいと思っているところ。また、3年前は自分史に焦点を合わせて作成法を書きましたが、対象をもう少し広げて自費出版全般について書きたいと思うようになりました。
 というのも、近年、自費出版とも商業出版ともつかないような、中間的な出版物が増えていて、新たなジャンルを形成しつつあるのではないかと思われるのです。
 僕が感じるのは「書籍の雑貨化」と「書籍の雑誌化」という傾向です。「本を読む」というよりも、「部屋に置いておく」ための本。あるいは、「読む」のではなく、「眺める」ための本が増えているような気がします。これは活字離れではなく、きっと紙媒体の新たな可能性を模索する動きなのでしょう。
 今回は正統派の自費出版物を念頭に置いて書き進めてきました。しかし、自費出版には電子書籍を含め、ほとんど無限と思えるような表現の可能性があります。人々の知的好奇心や向上心に限界がないのと同様、自己表現意欲にも限界はありません。その表現形態のひとつが自費出版であり、「何かを伝えたい」と思う人がいる限り、出版文化は成長し続けるに違いありません。

※「一から始める自費出版」は今回が最終回。46回分の原稿をベースに加筆修正し、本にまとめる予定です。

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