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使える!ビジネス迷言・第3話「反骨精神より軟骨精神」

使える!ビジネス迷言・第3話「反骨精神より軟骨精神」

おはようございます。
 午前8時半、朝礼。10時半、某プロジェクトのミーティング。12時、組合十勝支部理事会。1時半、帰宅。H氏とミーティング。喜ばしい報告があった。中小企業家同友会とかち支部足寄地区会の報告資料をまとめ、事務局に送る。他に事務的作業等。

反骨精神より軟骨精神

毎日というわけではないが、思い出したように飲むサプリメントがある。グルコサミン&コンドロイチン。何となく、膝に痛みを感じることがあって数日間飲む。そうすると、確かに痛みを感じなくなるのだ。グルコサミン&コンドロイチンは効果が実感できる数少ないアプリといえるかもしれない。
 自分ではさほど年齢というものは気にしておらず、ふだんの愚かな行動の数々を思い起こすと、自分は20代の頃から何も変わっていないような気がする。一方、体は確実に衰えつつあるようだ。なんてこっちゃ、と思うほど軟骨がすり減っている。
 企業経営のコツはいまだにわかっていない僕だが、膝の軟骨の問題に関してはグルコサミン&コンドロイチンで決まり。単純にそう思っていた。ところが、そう考えるのはどうやら早計のようだ。ある人から「毎日適度に歩き続ければ膝の痛みはなくなる」と教えられたのである。ウォーキングで軟骨が増えるのかどうかはわからないが、確かにウォーキングを日課にしていた頃は膝の痛みは感じていなかったことを思い出した。
 これらの事実から、僕はある結論を導き出した。
 2017年、拙著「激訳・経営指針成文化」の中で「反骨精神よりも軟骨精神が大事」と書いたが、少しだけ軌道修正を試みたい。同書では「創業者は反骨精神によって自社を成長させたが、後継者や次世代の幹部は現状と折り合いをつけながら自社を導いていくものだ」と述べている。ここを一部訂正したい。
 後継者や次世代幹部にも、実は反骨精神が必要なのだ。現状との折り合いに気を取られすぎると、「現状に流される」か「現状維持思考にとらわれる」ことになる。同書は「経営指針によって自社の将来を切り開く」ことを目的とする経営革新の本。どうやら、僕は「現状」を少し甘く見ていたようだ。いつの時代、いかなる経営者であっても、反骨精神を持ち続けなければならない。
 グルコサミン&コンドロイチンを飲めばよいというものではない。ウォーキングによって筋肉を強化することが何より重要なのである。
 企業経営に置き換えると、サプリのようなものに頼るのではなく、改善と改革を日々実践し、筋肉質の会社に変えていく必要があるということだろう。
 我が社は今年(2021年)で創業67年。人間にたとえるのが妥当とは思えないが、道内の法人としては、やや「高齢者」に属するだろう。サプリに頼りたくなるのは当然といえるし、病院通いしていても不思議ではない。
 法人の場合はありがたいことに個人とは異なる特徴がある。「若返りができる」ということだ。我が社は僕が2代目になった時点で、一度若返ったように思われた。しかし、それは外見上若返っただけであって、筋肉や細胞まで若返ったわけではなかったようだ。現状と折り合いをつけすぎたため、筋肉や細胞を十分に再生できなかったのではないか? そんな疑問が浮かんでくることがある。
 これはある程度社歴の長い会社にとって、避けることのできないジレンマなのだろう。反骨精神は創業期から成長期にかけては、パワーの源となる。その後、後継者の代になると負のパワーと正のパワーが入り乱れて、力が分散したり、弱まったりする。それを防ぐために経営指針(とりわけ経営理念とビジョン)が必要となるわけだが、創業期のような勢いを取り戻すことは容易ではない。
 僕は20年前、ハードランディングかソフトランディングかの選択を迫られ、後者を選択した。軟骨を優先させたことに後悔はないが、軟骨だけではアフターコロナの難局を乗り越えられないに違いない。反骨精神が今こそ求められている。今は創業期。その認識が必要だ。

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