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使える!ビジネス迷言・第4話「ロマンチックからマロンチックへ」

使える!ビジネス迷言・第4話「ロマンチックからマロンチックへ」

おはようございます。
 ここ数日、なぜか超早起き。朝2時半に目が覚める。二度寝を試みてもうまくいかないことが多い。昨日は3時から活動することにした。昼までに、貯まっていた事務的作業をずいぶんこなすことができた。午後2時、同友会事務所。事務局員M氏と一緒に本別、足寄の会員企業訪問。2社訪ねた後、足寄の「かってば」(はたらくものづくり村内)へ。7時、中小企業家同友会とかち支部足寄地区会7月例会。80分ほど、事例報告をさせていただく。テーマは「自ら変わるか?環境変化に飲み込まれるか? ~情報編集力を核に新業態を模索するソーゴー印刷~」。少し力んでいるような演題ではあるが、自社、地域、業界、世界に対する認識と今後の方向性について話をする。9時終了。10時50分頃帰宅。

ロマンチックからマロンチックへ

さまざまな企業を訪ねていつも感じること。それは企業経営者には裡に秘めたロマンがあるということ。一見なさそうなそぶりの人であっても、話を深掘りしていくとマグマのように熱いものを持っている。マグマじゃあ、ちょっと熱すぎるかな? 温泉くらいの熱さが妥当だろう。もちろん、温度差はあるが、冷泉という人は少ない。
 十勝管内で企業訪問すると、明らかに熱いというタイプの企業経営者が目につく。そして、熱くロマンを語る。きっと、社内でもロマンを語っているに違いない。僕はそうしたタイプの企業を「ロマンチック経営」と呼んでいる。
 もう20年前の話になるが、僕は企業経営者・管理者向けの研修に通うようになった。経営とはどういうことかよくわかっていなかったし、実際、継いだばかりの自社の経営はうまくいっていなかった。最初に受講したのは「管理者養成6ヵ月コース」。そこでは、「科学的経営」という言葉が何度も出てきたと記憶している。
 今はあまり聞かない言葉だが、古いタイプの経営は「KKD」と言った。勘と経験と度胸のKKD。KKDでは経営できない時代。だから科学性が求められるという話。そうして、経営上必要な知識を覚えたり、理にかなったマネジメントのやり方を身につけていく。僕は6ヵ月の研修でちゃんと身についたとは到底いえず、その後もさまざまな研修を受講していった。お金も時間もかけたが、まだ経営者として何かが足りない。そう思っている間に20年も経ってしまった。
 それはともかく、研修の中では「科学性」だけではなく「ロマン」の話もあったと思う。ロマンといっても、ぼんやりした夢や幻想のようなものではない。理想、信念、志といったようなもの。つまり、渋沢栄一の「論語と算盤」のように、相反するように思われるものを一対として捉える必要があるのだ。ロマンと科学性、この両方を企業経営者は持つ必要がある。ロマンに偏りすぎる経営は危なっかしいし、科学性に偏ると社風は殺伐としたものとなるだろう。
 出発点は理念、志、ロマン。それを形に表していくために科学的、経済的、合理的な進め方をする必要がある。現実に成果を生み出している企業経営者を見ると、単に熱いだけではなく、頭の一部分では冷静さを保っている。そして、理想に近づいていくためのストーリーを描き、手間暇のかかるプロセスを着実に実行している。
 そうした姿を見るにつけ、僕の頭には「ロマン」とともに「マロン」という言葉が浮かんでくる。この手間のかけ方は茹で栗とも焼き栗とも違う。マロングラッセのようだ。むいた栗をシロップで煮て、徐々に糖度を上げていく。作ったことはないが、完成までに4日間くらいかかるはずだ。ふだん「甘栗むいちゃいました」を食べている僕には、到底真似できない手間のかけ方。
 卓越した経営者は、ロマンチックな心を裡に秘め、マロンチック経営に邁進している。ここから僕らは学ばなければならない。

ソーゴー印刷株式会社

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